M−1カップ清遊湖予選2013

今年1発目のトーナメント、M−1カップの予選に参戦した。
昨年は初戦突破に成功した。
でも、くじ運に助けられた。
今年はどうか?腕試し的な感覚でエントリーしてみた。


2月11日(月)
建国記念の日として国民の祝日
毎年この日は、日研の城北ブロックの大会で、武蔵の池に行っていたが、今年はM
1と重なった為、こちらを選んだ。
どちらも楽しみにしていた大会だったので、重なってしまったことは非情に残念。


出るからには予選突破を目指して、前日に試釣に行った。
陽気が良すぎて、満員にも係わらず大変良く釣れて、あまりあてにしたくなかった。
でも、釣り方は11尺の抜きセットのチョーチンで決まりだろうという感触はあった。


昨年は、座席抽選で良い場所を引けた。
『今年もどうか良い場所を引けますように〜』
と引いた場所は、中央桟橋入り口から3人目。
手前の何席かは空けてあるが、浅いエリアではあることは確か(ToT)


チョーチンをやるつもりでいただけに、精神的ショックは大きかった。
しかし、やるしかない。
ある意味吹っ切れたと思う。


準備を進めながら回りを見ると、左右2人ずつチョーチン。
それで自分もチョーチンをすると、並び5人がチョーチンと言うことになってしまう。
浅場のチョーチンは決して魚が濃いとは思えないし、裏を返せば沖は独り占めと言
うこと。


なんの迷いもなく浅ダナセットの用意をする。
16尺以上を出すと対岸の人も長竿なので当たりそう^_^;
なので15尺を出し、浅ダナの仕掛けを大急ぎで作り始める。
開始まであと10分しかないぞ。


竿15尺
ミチイト0.7号
ウキ『 葉舟・みなもカーボン脚 7 』
ボディー7センチ、太パイプトップ。カーボン脚。バランスは食わせを付けて4目出し。
ハリス 上0.4号10センチ、下0.3号60センチ
針 上極みヤラズ8号、下軽量極み関スレ3号。
バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+セットガン1+水2+セット専用バラケ1+GTS1+PBスー
パーセット1
食わせ
力玉大粒サナギ浸け、感嘆サナギ粉入り。


開始1分前に全ての用意が整い、頭の中を戦闘モードに切り替える。(笑)


実は目の前でモジリが結構あったので、やる気スイッチは確かに入っていた(^o^)
魚が居ないだろうなぁと思いながら入るのと、居るぞ!!と思いながら入るのとでは、
モチベーションに雲泥の差があります。


先ずは様子見で、基エサを人差し指大のサイズに針付けし、食わせには、力玉大
粒を付けた。
ラフ付けな為、馴染みは甘い。
待たずにポンポン打ち返す。
意外にも周囲でのファーストヒットは自分の沖宙だった。
多分10投目位だと思うが、目を離していたウキに目をやると『ピョコッ』とアタッた。
何ともラッキーな1枚。
でも、それから同ブロックの沖宙の人達がバシバシアワセている。


これは、沖宙を狙った釣り方は間違いではなかったみたいだ。


この日は風が吹くとの予報。
恐らく予報通りに吹くと、とても沖宙には辛い感じの風になるだろう。
この時間帯は無風なので、今のうちに!!
という気持ちはあった。


先ずは、ベストなタナを探る。
最初は1本半から始めて、そこからウキ1本分ずつ深くしていく。
前日の試釣では、深いほど良くなかった。
なので、深追いすることなく、触りが乏しかったので今度は浅くしていくと、1m20セ
ンチ位が1番ウキが動いたように思った。


アタリはしっかりと深くまで馴染んだウキがフワッと返され“チクッ”や、たまにズバッ
と消すようなアタリもあったが、基本的には小さいアタリだったので、ウキの動きに
集中した。
バラケは甘く付けず、しっかり抑え気味にしないと、アタリまで導けない。


この釣りは、何と言ってもバラケは持たせる。
そして、ハリスは長め。
魚の活性、量によってエサの大きさを調整していく。
だいたいこの時期は小エサになる。
あと、意外に盲点なのがタナ。
やはりこの時期は、例え沖を攻めても活性は低い。
少しでもコンディションの良い魚の居る所へ、エサを届けてやる。
釣り手側が、魚に合わせてあげないと釣れないと思っている。
厳寒期と、盛期との大きな違いだろう。
これは、宙釣り全般に言えることである。


バラケはどうも開きすぎては釣れないようなので、手水を少しずつ打ち、ボールの
中のエサをかき混ぜてまとまりを良くする。


下のハリスの倒れ込みで触りが欲しい。
1番早いヒットパターンは、この倒れ込みでフワッと触り、直後のチクッや、ズッと入
るアタリ。
これが出ないときは、一旦馴染みきりフワッと返されチクッ!!みたいな2パターンだっ
た。


触りもなく馴染んでいくこともしょっちゅうだった。
でも、触りを出さず遠巻きに粒子を吸いあおっている魚はいる。
実際に釣れてくるのは回遊系の魚だが、この遠巻きのヘラ達がサクラの役目をし
てくれて、回遊して来た食い気のある魚を足止めしてくれている。
と、思っている。
なので、触りがないときも、この“サクラ”をキープするために餌打ちのリズムを休め
てはいけないのだ。
と、思っている。


時間の経過とともに触りがないとか、アタリがないと言う声が聞こえてくる。


ペースはslowだが、なんとなくこの日の傾向を掴めてきて、ぽつぽつペースを死守
していた。


この大会は、昼休憩をとる。
これで流れが変わるのは否めないが、仲間同士と情報交換したり、励まし合ったり
する。このような休憩時間も結構良いと思う。
その休憩時間まであと、30分となった。
少し食いも渋い時間帯に入っていたので、触ってもアタリまでいかない状態が続い
た。
この日は、玉系の食わせよりも、感嘆サナギ粉入りの方が実績がある。
下ハリスの倒れ込みのアピール度の違いかな?と、感じていたので、さらにゆっく
りとフォールしてみようと、下針をワンランク落として、喰わせヒネリの2号に変更す
る。

すると、触りを出しながらトップが馴染みきり、フワッと返されズバッ!!
ちょっと、小針に騙されたかな?それまでよりも大きなアタリで釣れてきた。
明らかにハリスが張った後の触りが大きく現れ、小針が効いてるな〜という感じが
した。

ぱたぱたと3枚を追加して13枚で折り返しとなった。


休憩時間に友達と話していると、全体的にかなり渋っているようだった。
13枚は良い方みたいなので、後半に向け気合いを込める。


やがて11時になり後半スタート。
前半と同じ釣り方、タックルで挑む。
しかし、ここで風が吹き始めた。
右前から吹き付けてくる。
当然、仕掛は流され触りが出ない。
恐らく餌打ちを休んでいる間に“サクラ”も居なくなったようだ。
それでもなんとか1枚ゲットしたが気が付くと1時になってしまった。
競技時間は2時30分まで。
風流れが出ても、隣のチョーチンの人は釣れている。
しかも、物凄いペースで^_^;


と、言うことで、沖宙を止めチョーチンの準備に取り掛かる。


竿9尺
ミチイト0.7号
ウキ『葉舟・隼グラスムクトップ8』
ボディー8センチ、0.8ミリ径グラスムクトップ、竹脚。
ハリス 上0.4号、下0.3号、10−65センチ。
針 上極ヤラズ8号、下軽量極関スレ3号。

バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+セットガン1+水2+セット専用バラケ1+GTS1+スーパ
ーD1
食わせは、宙と同じ。


前日の試釣で一番好感触だったのが、11尺のチョーチンで、次に9尺のチョーチン
だった。
11尺でも、底に着かないのは確認してあったが、魚のタナは高いとみての9尺入り
だった。


下のハリスの倒れ込みで魚の気配を感じるが、アタリが出ない。
恐らくは流れで消されているのかも。
でも、魚は居るようなので何とかしたい。
しかし、終了時間は刻一刻と近付いてくる。

流れのせいなのか、魚の量が多いからか、なかなか下ハリスが張らないため、ハリ
スを短く55センチにしてみるも、特に触りが増えてアタリがある訳ではない。
下ハリスが張った状態で何となく気配を感じたので、下げ誘いをしてみると、ゆっく
り浮上してきたトップが消し込まれて、チョーチンにしてからの第1号。


しかし、その後好転の見込みがないので、11尺に変更。
ウキ『 葉舟・創PC0.8mm 9番 』
ボディー9センチ、0.8ミリ系PCトップ、カーボン脚。
バランスは食わせを付けて先端から2目出し。
どうも、アタリが消えている感じがするので、下の針を大きくしてみた。
軽量極関スレの3号→4号。
食わせは、力玉大粒サナギ浸け。


抜きチョーチンに変わりはないが、風流れが少し強いので、バラケの拡散を抑えて
いく方向で探る。

使っているバラケはしっとりボソ。
そこへ結構な手水を入れやわやわに。
更にそこへ、浸し粒戦と、細粒をゴソッと入れる。


狙いの意図は、塊抜き。
厳寒期の抜きチョーチンは、盛期と違い、上から降ってきている粒子に反応してい
る魚のタナに、釣り手側が竿の長さで合わせてやる。
なので、数投前に打っているバラケに反応して集まっている魚がターゲットになる。


でも、風流れが強く、食いの渋い状況下では、数投前のバラケの粒子はそこに存
在していないものと考え、一投一撃で仕留めにかかる。
そこで、塊で抜いてやり、その塊に反応してくれた魚がターゲットになる。
抜けたタイミングで触りがないときは、待たずに次に期待する。
しかし、触りがある時は誘いを入れて何とか食わせたい。
でも、深追いは禁物。


残り時間は40分を切った。
風が右前から吹き付けてくる。
もう、これしかないという気持ちで再開する。


一旦トップを沈没させて、竿を手前に強めに引く。
バラケが抜けて、沈没していたトップが浮上して、食わせ付きのエサ落ち目盛りで
静止。
触らないので次。
これをハイペースで繰り返す。
気配は若干ある。
でも、釣れるような感じではない。
ハリスを5センチ延ばし75センチに。


イメージでは、バラケが抜け、散った粒子を吸っている間に、後から力玉大粒が落
ちてくる。そこで、誤飲する。
その、タイムラグを作るために5センチの延長。
たかが5センチ、されど5センチ。
バラケを強制抜き、トップが浮上。
まだこのタイミングでは下ハリスが張らないためと、魚が居るために、まだ、エサ落
ち目盛りまで到達せずに、2つ下の目盛りまで浮上する。
ここから、ゆっくり馴染むこの“タメ”が命。
この、馴染みの速度で居る居ないの判断をする。


居るならそっと誘う。
1目程のツンアタリで、11尺での1枚目。


ここから、まさかのハイライト(^o^)v
何となく、釣り方が見えてきて、少し高い位置で塊抜きをすると、反応が良い。


エサのボリュームも親指頭大。
浅ダナ1本を少量混ぜ、まとまりを良くする。
タッチは柔。
柔らかくても、思いの位置で抜きたいのでまとまりを良くした。

トップが、完全に沈没する前、トップ先端から2目出し位まで馴染んだら、強制抜き
をする。
そうすることで、完全に沈没した位置で抜くよりも、高い位置で抜けてることになる。

バラケが抜けて、ウキがエサ落ち目盛りよりも、下の目盛りまで浮上する。
そこから、またエサ落ち目盛りまで馴染む間に“フッ”と触る。
早いときは、この触りの直後にチクッ!!
と、アタッて釣れてくる。
この早いタイミングでアタラなくても、下ハリスの倒れ込みで触りがある時は、誘い
の後にアタリがもらえた。


結局、終了までの40分間に5枚拾えて、
何とか山場を作れた。


20枚、13キロ台


何とかブロック1位でセミファイナルに進むことが出来た。
昨年は、セミファイナルで敗れたので、今年はくじ運に期待しながら頑張りたい。


tom



☆『樹』(いつき)クリヤーボディ発売中!!
「チョーチン専用ウキ・パイプ&PC」「浅ダナ専用ウキ・パイプ&PC」
★『創』(つくり)・『結』(ゆい)・『紅』(くれない)シリーズ発売中!!
★『葉舟工房』ホームページ開設&25周年記念ウキ。
『槐(PC&パイプ)』・『槐・超パワー系』・『柊・底 (PC&パイプ)』 
『槐・浅ダナ』・「特別価格にて発売中!!」


今回ブログ書き込みに使用された「 創・浅ダナ PC 0.8mm 」
「 みなも・カーボン脚 」のラインナップは下記アドレスにて
是非一度、御観閲下さい。


葉舟ホームページURLは以下の通りです。
http://www8.ocn.ne.jp/~herauki1/