武蔵の池で抜きチョーチン。

昨年の2月例会は1日中向かい風で辛い思い出しかない。
今年こそは風が無いことを祈りながら当日の朝を迎えた。
目覚ましのアラームで目を覚ますと、寝室の窓に当たるゴーという音が聞こえる。
今年もか(-_-;)
しかも外に出ると車は濡れていて、所々凍っていた。
天候だけはどうにもならないが、2月の第3日曜日はだいたい風が強く吹く。
今年も第1回例会は、さいたま市の武蔵の池。
近況はあまり良くない感じに聞いている。
何しろ1年振りに訪れる釣り場。
試釣は出来なかったので、チョーチンの決め打ちをする。
釣り座は中央桟橋最奥北向き。
この日の風を正面に受ける。
釣り座78番に座り、支度をする。


竿9尺
タナ チョーチン
道糸 0.8号
ウキ 葉舟・紅(オーダーメイド)
ボディー4センチ、カーボン足8cm、トップPC0.8mm径12cm。
付け根から緩やかなテーパー。真ん中あたりから0.5mmの極細トップ仕様。
ハリス 上0.4号8センチ、下0.3号40センチ。
針 上5号、下コム2号。
バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+セットガン1+水2+セット専用1+段底1
食わせ
力玉サナギ漬け。


第1投は7時少し前。
もう、正面から風が当たっている。
でも、竿が振れない程ではない。
食い渋りは覚悟の上なので、いきなり触りや、アタリが出るなんて期待せずに黙々とエサを打ち返して行く。
しかし、いつまで黙々とエサを打つ気なんだ!と自身に突っ込みたくなる程長い沈黙が続いてしまう(-_-;)
たまに明らかなイトズレがウキに出る。
縦にアタる動きは全くない。
唯一のウキの動きからタナはもっと上と判断し9尺から8尺に変更。
その他は、同じ。
時間の経過と共に風は強くなる。
条件が悪化して行く中、もしかしてやっちゃうんだろうか?オデコを。。。
と少しビビり始める。
会友の中で一番最初に絞ったのはメーターセット。
しかし、他に追随する人が居ない(ーー;)


時刻は9時半を周る。
状況は一向に変わらない。
会友に一週間程前に、同釣り場で行われた大会で、上位入賞した人のバラケは粒戦が8割近く入っていたよ!
と教えてもらう。
武蔵の池は粒への反応が良いとのこと。
それなら!と、早速エサを作る。
粒戦1.5+細粒0.5+セットアップ1+水2+セット専用1
別ボウルに粒戦200CCに水が170CCの物を用意。
小分けしたバラケにゴソっと適当に投入する。
この時点でのタッチは柔らかめのボソと言うかポソ。
見た目茶色で、側からみたら粒戦単品に見えるかも?
しかし、意外な程に効果的だった。
エサを打って、ウキが立って馴染みこむ時に、微かだが気配を感じられるようになる。
程無くして、馴染み途中のチッと言うアタリで待望の1枚目。
なんと、開始から3時間以上経った10:10分だった。


その後も触りがないことの方が多いものの、バラケを作り変える前とは雲泥の差があった。
やはり、1枚釣ることが難しい非常事態のときは、触りがウキに表れることがどれだけありがたい事か。
この日はとても身に沁みた。


昼を食べに食堂に行くまでに4枚となった。
馴染み込み時に出たアタリでゲットした。
バラケのタッチはかなり柔らかくなっており、強烈な向かい風の中で振り込むのが非常に困難。
時々、ボトッと、手前に落下してしまう。
しかし、それを嫌ってエサを硬くしたり、ボソを強めたりすると、途端に気配が消えてしまう。
きっと、流れの影響だろう。
お麩の配合が少ないエサなので、タナでの漂いが、少ないことと、流れのせいで、バラケが流され縦誘いを繰り返しても、全くアタリを貰うことはなかった。
ならば、馴染み込み時一点に的を絞る。


魚が入ってくるときは、ウキの立ち上がりから、馴染むスピードまで若干だが遅くなる。
この日はこれを触りと認識した。
トップが上下に動く、『如何にも』な触りは見れなかった。
バランスは先端1目出し。
アタリは先端から3目盛の間で取っていく。
このウキのトップは先端に向かって細くテーパーが掛かっていて、頭が軽くなっている。
そのお陰で、馴染む時のスピードが若干スローになっている。
それは、アタリに繋がる大きなアドバンテージだと思っている。


この日のように1枚を釣るのに苦労し、アタリはもとより、触りさえもなかなか貰えない状況の中では、自分の中でブレない『何か』がないと疑心暗鬼の中を彷徨うとこになりかねない。
この日はその何かが、ウキになったことは間違いない。
魚が居る、居ないを感じることが出来ること。
これがわからないと手の打ちようがないのだ。


アタる時は早い。
ウキが立って下ハリスが張るまでの1発勝負。
この日何度も縦誘いでアタらせようと試みたが、釣れたのは1枚だった。
その他は下ハリスが張るまでにムッとか、チッとアタって釣れてきた。
粒が多いエサなので、タナでの漂いが少ない分、待ってもタナから魚は離れていると思われる。
打ち込んだ時の粒のシャワーに反応した魚が、近寄ってきてアタリを出しているイメージ。
なので、アタリがない時は見切りをつけて次、となるのだが‥‥
ストイックにハイペースを維持し続けていたらどれだけ餌を使っただろう(-_-;)
などと、思ってしまう(^_^;)


ハリスは上を2センチ詰めて6センチに、下ハリスは27〜32センチ。
上を詰めたのは振り幅を狭くし、粒のシャワーを狭い範囲にばら撒き、下ハリスは入ってきた魚を仕留められる最短を目指した。
ゲキ渋時の引っ掻きは精神的にガックリきてしまう。


結局風は終了間際になって収束に向かったが、またまた今年も風に泣かされた例会になってしまった。
9枚、5.8キロ。


色々書いたが9枚しか釣れなかった。
しかし、例会は優勝出来た。
来年こそは風が弱いことを願うばかりだ。


tom



☆ 発売中!!
☆ 『春夏秋冬』
☆ 『隼』底・パイプ&PC
☆ 『樹』浅ダナ・チョーチン 抜きセット用
☆ 『樹』(いつき)発売中!!
「チョーチン専用ウキ・パイプ&PC」「浅ダナ専用ウキ・パイプ&PC」
☆ 『創』(つくり)・『結』(ゆい)・『紅』(くれない)シリーズ発売中!!
☆ 『葉舟工房』ホームページ開設&25周年記念ウキ。
『槐(PC&パイプ)』・『槐・超パワー系』・『柊・底 (PC&パイプ)』 
『槐・浅ダナ』・「特別価格にて発売中!!」
葉舟ホームページURLは以下の通りです。
http://yousyu-herauki1.server-shared.com/