野田幸手園でメーターセット

今年の冬は、へら鮒釣りには少々厳しいものになっているのか。
釣具屋さんなどで話を聞くと、釣れてると言う情報は聞こえてこない。
これは、寒さのせいなのか、放流量の問題？
でも、この渋い釣りもまた釣り。
冬の季節ならではの楽しみ方もきっとある。と、思う。

1月27日(日)
未明の空は星たちが占領し、もう少しで、この日の役目を終えようとする満月は西に浮かぶ。

知人の所属会の例会に便乗し、久々に野田幸手園へ遊びにいった。
今回の目的はズバリ“メーターセット”
短めな下ハリスのセッティングでの釣りを確認してみたい。

しかし、今年の幸手は手強いらしい(^^;
この日は駐車場が満車になり、外に溢れた車もあるほど混雑。
人的プレッシャーが渋りに影響するのは必至だろう。

やがて入場が始まる。
２番gateから入った。さつき桟橋から埋まっていき、次にＡ桟橋が埋まって行くのか
と思って先入者の行方を見ていると、まさかのＡ、Ｂ桟橋スルー。で、Ｈ桟橋へ向か
う人が多かった。
なので、並んでＡ桟橋に入ることが出来た。
釣り座に着くと目の前で結構モジッている。軽くテンションが上がる(^-^)

竿８尺
ミチイト0.6号
ウキ『葉舟・暁ミニ４』ボディー4センチ、細パイプトップ、グラス脚
バランスは力玉大粒を付けて１目出し。
ハリス 上0.35号、下0.3号。6−25センチ。
針 上極ヤラズ5号、下コム2号。
バラケ
粒戦1＋とろスイミー0.5＋セットガン1＋水1.5＋セット専用1＋GTS1＋軽麩1
食わせ
力玉、力玉大粒の軽サナギ浸け。
準備中も、モコッ、モコッと新べららしきモジリは続いている。
期待は膨らむ一方だ。
見える範囲では圧倒的に底釣りが多い。
モジリ方は浅ダナっぽいのだが…

準備を進めながら回りを見渡すと、並びのほとんどの人が底釣りのようだ。
先に餌打ちを開始している人のウキを見ると、早々から動いている。

さて、浅ダナセットはどうなのか？
最初の内はやや持たせ気味にしたり、全くのゼロ馴染みにしたり、と様子を見る。

アタリを待つことはしないように手返しを早めて行くように心掛ける。
底釣りと違って早々から触りは出なかった。
１枚目は様子見で、少し待ってからの突然アタリ。
たまたま食った感が強い。

狙いの展開は、ウキが立って強いウケが出るに越したことはないが、残念ながらそ
れは無理なので、弱い触りでも出てくれれば儲けもので、その触りの流れで、小さく
ても鋭いアタリを拾いたい。
このウキが立って〜短いハリスの馴染み切るまでの短い間合いで触りを出すの
に、どのような工夫がいるのか？

この短いハリスでも触りがあると言うことは、バラケに近いエリアに入ってくる魚がタ
ーゲットと言うこと。
遠巻きに、バラけた粒子を吸いあおっているIＱの高いヘラを相手にせず、バラケの
煙幕の中に入ってくる、割と素直なヘラを狙う。

なので、常に触りがある訳ではない。いきなり飛ぶことが多々ある。
今日は、なるべく触りを持続させ、空ぶってもいいから、アタってフィニッシュを目指す。

バラケは基本ゼロ馴染み。完全な抜きセット。
でも、このセットガンと言う餌は、全体のまとまりが程良くあり、ちょい持たせとかの
コントロールがしやすいように感じる。
餌の特徴を利用して少し馴染みを入れたり、沈没させるまでどっぷり馴染ませて強
制的に抜いたりと、色々試して様子を見ていく。

風が弱いうちはゼロ馴染みで、そこそこ釣れた。
釣りながら気づいた点は、少しでも待ちのリズムを挟んでしまうと、その後、５、６投
まで影響が残ってしまう。
この場合の影響とは触りが飛んでしまうと言うこと。

あれだけ頭では待たないように意識していても、触りがないと集中力が薄らぐの
か、たまに待っている自分がいる。
確かに、手を早めて待たないことを徹底していくと、触りは復活する。
そして、触りがないときのアタリはほとんどがカラかスレ。

ハリスが短いのにアタリは小さいものが多かった。
ウキの馴染み際で触りがある時は、下ハリスが馴染みきってから、誘いを入れアタ
リを誘発出来るように努めた。

でも、この行為を長くやってしまうと、その後に影響が残るのだ。

このリズムを体に染み込ませないと、なかなか習得出来ない釣りなのかも知れな
いと感じた。

この日も触りがないときに、ハリスを伸ばし、遠巻きのヘラを相手にしようと思った
が、好転することなく、元の短バリに戻した。
この現象はホントよく遭遇する。
そして、つくづくへら鮒の学習能力の高さに感心する。

途中、風も強く吹いてきたので、試しにウキを大きくしてみた。
暁ミニの5番にしてみると、やはり、全く触らない。
ウキは小ウキの方が良かったようだ。
下ハリスは主に22センチから24センチの長さで攻めていた。

この日の釣果は15枚。
物足りないが、メーターセットのいい練習になった。

ｔｏｍ

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