M−1予選in清遊湖

首都圏を一瞬で麻痺させた、雪の面影が残る路面を颯爽と走る。
向かう先は千葉県白井市にある清遊湖 。


1月29日(日)

今年からスタートした新しいトーナメント『Mー1CUP』の予選会に参加する
ためだ。
関東エリアでは、1次予選が今回の清遊湖を皮切りに4ヶ所で行われ、そこを
通過した者達は、7月に行われるセミファイナルに進める。
まずは、この1次予選を突破しないことには話にならない。


中央桟橋の両面を使い、A〜Fの6つのブロックに分けられる。
全体の1位、2位と、各ブロック上位3名の合計20人が通過となる。


まだ朝が来る前に駐車場に到着する。
周りの木々が強い風に揺られている。予報では北西の強風が1日中吹くとの事。
受付時の座席抽選が、かなり重要となるのは言うまでもない。


今までにあまりない真冬に開催されたトーナメントだが、世間の関心は高かった
ようで、すぐに定員数に達したようだ。
受付番号順に釣り座を引いて行く。
いつも通り最初に触れた紙を取ると、Bー19と書かれていた。
20人で1ブロックなので、端から2番目だ。
釣り座を探すと、なんと渡りの際から3席目d(⌒ー⌒)!
これは大きなアドバンテージだ。
しかも南向きなので風を避ける席だ。


左側には一人しか居ないのだが、なんと一緒に試釣をした仲間だ。
しかも、同じブロックにはメジャートーナメントのタイトルホルダーもちらほら
見える。
ん〜(>_<)この中で3位は厳しいぞ。
そんな心配を抱きながら釣りの準備に取りかかる。


釣り方はチョーチンウドンセット。
竿 13尺
道糸 0.7号
ウキ 葉舟・隼、リニューアルバージョン竹足、ボディー10㎝、0.8㎜グラスムクトップ。
バランスは食わせを付けて、先端2目〜2目半出し
ハリス 上0.4号8㎝・下0.3号75㎝
針 上アラシ8号・下喰わせヒネリ2号
バラケ 粒戦1+とろスイミー0.5+パワーX1+水2+セット専用1+GTS1
+スーパーD1
食わせ 力玉、力玉大粒、共にサナギ粉漬け。


しかし、かなり寒い。
絶対ゲキシブだろうと心する。
このような厳寒期で、ハイプレッシャー、流れ、などの悪条件がいくつか重なっ
た時、朝イチの少ない地合いをものに出来るか否か、で、天と地の違いがある。
なので、必ず小餌から入りたい。
大エサから入ると、せっかく近くにへらが居たとしても、その1投目から釣り
手側が遠ざけてしまうことになりかねない。


時間が押されていて、予定よりも少し遅い7時15分からの競技スタートとなっ
た。


1投目を振り込もうと思ったら長いハリスがフラシに引っ掛かりバラケが落下
(*_*)
あれれ?
久々の実戦に少々緊張しているようだ。
この程好い緊張感もなんか楽しく感じた。


開始早々から合わせる人は皆無。
シーンとした釣り場に打ち返しの音だけが聞こえてくる。


見える範囲では短竿のチョーチンが真っ先に絞った。
左隣のへちに入った友人も毎回ウキが動いている。
全く気配を感じないまま、開始から15分位が経った頃、ウドンだけの重さを示す
目盛りがチャッと入ったので、思わず反応すると、ノッシノッシと頭を振りなが
ら大型新ベラが上がってくる。


この型が揃えばいいな〜と思っていると、今度はフワッと煽られズバッで同型が
釣れる。
まだ周囲でも釣れていない様子なので上出来なスタート♪


釣り方はザックリ言ってしまうと抜きチョーチンなのだが、最近のこの釣り方は、
今までのゼロでは、釣れなくなったように感じてならない。
また、この時期は少しでも馴染み幅を出すようにして、小エサで釣りを組み立て
ていくようにしている。
また、魚の居るタナ、ラインを探る。魚を寄せて釣るのではなく、居る場所に
エサを届けると言う感じだ。
チョーチン、浅ダナ共に竿の長さが重要となる。
この日も試釣で導きだした13尺チョーチンのタナには、間違いなく魚はいたと
思う。
左隣の友人も同尺のチョーチンだが、スタートからウキの動きが尋常ではなかっ
た。
自分は2枚を釣ったあと沈黙。
しかし、隣の友人は連チャン混じりで好調に絞り出した。全体的に見てもまだ、
合わせる人も居ない状況下でだ。


隣のウキの動きと、自分のウキの動きを比べると雲泥の差がある。
一緒に試釣もしているので釣り方は同じ。
タックル、エサも似たようなもの。


このままでは、通過が難しく感じたので、タナを変えてみる。
隣の友人のウキの動きを見ていると、高い位置での触りが多く見られた。
それに並びの短竿チョーチンの人もよくアワせている。
そこで11尺を出す。
ウキを変えてみる。
葉舟・隼→葉舟・創PC0.8mmボディー9㎝
力玉のサナギ粉漬けを付けて2目出しに設定。


やはり小さいバラケを付けて再スタート。
ここまで3枚。
左隣の友人は8枚。
見える範囲では断トツの釣果だ。


風は心配したほど吹かない。
時折強く吹く風を見事にかわす釣り座に感謝する。
このアドバンテージは大きかったと思う。


2投目から気配あり(^o^)
続く3投目。
小さめのバラケの重さに引っ張られるようにウキが沈する。
手前に引き誘いを3回程すると、ウキが浮上してくる。ここで触りがあるなら
最高なのだが、この日はそこまでの活性はない。
軽く縦誘い。1回、2回…
もう、バラケは付いていない。
誘いにより浮上したトップが、クワセの重さでエサ落ち目盛りまでまた沈みだす。
グラスムクに比べ、PCトップはゆっくりと馴染んで行く。
その途中、微かにムッと入ったようなと、表現したくなるようなアタリ。
多分、アタルぞ!!と構えていないと反応出来ないようなアタリ。


ガツッとヒットし大きい口が静かな水面を割る。
その後、触りが増えてきてバラケも抜き気味にしていく。
3投に1回位はゼロ馴染みにして、早いアタリも積極的に取っていく。
この日1番のハイライトがやって来た。
連チャン混じりでパタパタ拾い、1時間で7枚追釣出来た。
やはりアタリは小さいものが多く、取りこぼしも何回かあった。
ハリスは色々調節はしたが、70㎝が良かった。
と言うか、この長さでバラケを合わせていくのが良かったように思う。


次第に強くなっていく北風による流れが出てしまう。そのため、なるべく短目で
調整したい。
水の中を見たわけではないが、流れが強いと、長いハリスの先についたクワセと、
バラけた粒子達が仲良く同調するのは難しい。
かといって短いハリスでは触りも出ない。
盛期のバラケにもガンガンアタってくる時と違って、この厳寒期はバラケから
距離を置き、バラけた粒子を遠巻きに吸い煽り空腹を充たしている。
なので、その遠巻くヘラブナにクワセを届ける為の長ハリスとなる訳だが、同時
に少ない魚信をキャッチするセンサーの役割も担っている。
また、そのセンサーはハリスが細ければ細い程、針は小さければ小さい程、高感度
になる。
が、一歩間違うと諸刃の剣。
細いハリスは魚の反転で切れたり、小針はすくう寸前でスッポ抜けて貴重な1枚
を逃してしまうことになりかねない。
長ハリスも、魚の活性に合わせたアジャストをしていかないと、煽られてばかり
で肝心のアタリが消されたり、イトズレアタリが増えて、引っ掻いて折角寄った
魚を散らすことになったら、本末転倒である。


この日は、元エサを別のボールに小分けし、浅ダナ1本と、粒戦細粒を追い足し
た。
元エサのままだと流れに対応出来なかった。
細粒をパラパラやるのは重さを増すため、浅1は小エサをタナまで持たすための
まとまりをつけるため。
あとは適度の手水でボソ加減を調整した。


粒戦の追い足しは効かなかった。
降り注ぐ粒を追うほどの活性はなかった。
バラケの大きさは小指の先程のサイズ。
そのバラケに引っ張られるようにウキが馴染み、2目出しのバランスのウキを
ギリギリ沈させる。
推測では、タナまでにエサの半分は抜けている。


10時30分の休憩までに14枚を釣る事が出来た。
かなり全体的に渋っていた為、トップグループに居るようだ。
あえて冒険はせず、このまま釣っていこうと思う。


後半戦スタート1投目から気配が…
少し待ち気味にウキを凝視。
すると、下ハリスが張り切った状態でチャッとアタリ、なんとGETしてしまった。
左隣の友人も竿を13尺から12尺に変更してのスタートだった。
やがて、友人も釣れ始まり自分を上回るペースになる。
自分も負けじと食らい付いていく。
しかし、明らかに地合い落ちしていく。


また竿を13尺に変更。
直ぐに触りをもらえ、ぽつぽつ追釣する。
やはり、この日はバラケは小さめ。
完全なゼロ馴染みにはせず、少しの負荷が、トップにかかる程度の圧加減でエサ
付けをし、タナでパッカン割れをさせる。
塊抜きとは違うが、いくつかの小さなブロック状のバラケが煙幕を漂わせながら
落ちていくイメージ。
実際は水中でどんな風になってるのかは定かではない。
でも、自分で描いたイメージが違った形で正解となってる場合もあると思う。


触りがあるときはそっと行う縦誘いを4、5回繰り返す。
アタリは、黒帯程度のムッや、モゾッと言うようなものが大半を占めた。
触りが無いときはあまり待たなかった。


13尺で22枚目を釣ると、隣の友人がアタリがないと言うので、13尺に戻すのを
勧めた。
やはり並べるとこちらは全く触らなくなる。
そこで残り時間30分で9尺を出す。
しかし、1回もアタリを見ぬままゲームセット。


22枚 15㎏


左の友人よりも枚数では1枚多く釣ったが重量では1キロちょっと多かった。
型の違いが出たのは2席目だからか!?


結果、全体の2位となり無事通過することが出来た。
今回はくじ運が全てだった。
このままセミファイナルでもくじ運に期待したい(*´∇`*)


tom


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今回ブログ書き込みに使用された、「創・浅ダナPC0.8mm」のラインナップは下記アドレスにて、是非一度、御観閲下さい。


葉舟ホームページURLは以下の通りです。
http://www8.ocn.ne.jp/~herauki1/