千代田湖で例会2012

ジメジメとした空気の中、いつの間にか部屋のエアコンはフル稼働してる日が
続く。
だいたい、7月の例会を境に梅雨が明けるが、今年はもう少し長引くのか!?


毎年、7月の例会は土曜日に行われ、バスを使いみんなでワイワイガヤガヤ釣り
場へと向かう。


7月14日(土)
山梨県甲府市の釣り場と言えば、言わずと知れた千代田湖
毎年、オカメセットが上位を占める割合が多いが、何とかオカメセットに
勝る釣り方はないのか?


以前の同湖は両ダンゴでも勝負になったが、最終的にはオカメセットが上を
いく。
ここ何年かいろいろな攻め方をして勝てる釣りを模索していた。
浅ダナのヒゲセット、21尺チョーチンの、バラグル。25尺で底釣り。
どれもそこそこは釣れるが爆発力に欠ける。
しかし、昨年の千代田湖の例会では、これは?と言う手応えを掴んだ。
今年はそれを実証したくて、ワクワクした気持ちでこの例会を迎えた。


その釣り方は抜きチョーチン。
やればやるほど奥深い釣り方で、想像力をフルに発揮しないといけない釣り方だ
と思う。
また、ウキが自分の理想通りの動きをし、ここだ!!と言う勝負所で良いアタリで
仕留められたときは快感を覚える。
まぁ、それはどの釣り方でも同じかな(^_^;)
でも、そのへら鮒との知恵比べこそが、このヘラブナ釣りの最大の
魅力であることは紛れもない事実。
その魅力がたくさん詰まった釣り方でもある、この抜きチョーチンなのだが、
気難しい千代田湖ベラを前に苦しい1日となった。


深夜の12時30分に板橋の集合場所を出発したバスは、まだ夜が明けない3時30
分に現地に到着。
予報通り雨が降り続く中、静かに出舟を待つ。
船宿、白山荘からの出舟だが、もう一組の例会組に加え、一般のお客もいて、
かなりの混雑。
千和の舟桟橋を見ても50人以上は確認出来る。
最近の状況も悪いようなので、かなりの食い渋りが予想出来た。


目指すポイントは毎年入る中央ロープだ。
白山荘から出る人はほとんどがそのロープを狙う。
同然へちは超一級ポイントな訳で、みんな目の色が血走ってる(^o^;)


ボード漕ぎは絶対に負けないので、難なくポイント確保(^o^)v
ゲスト参加の友人に、へちは譲り、へちから3人目に自分が入る。
仲間で並んで入り、長い1日が始まった。

雨足が強くなる中、パラソルを設置し準備に入る。
あわよくば長竿両ダンゴで…なんて甘い期待は抱かずに、セットで入る。


竿11尺
タナ チョーチン
ミチイト1号
ウキ『葉舟・結・短竿チョーチン専用ウキ PC1mm』 5号
バランスは、食わせを付けて先端から2目出し。
ハリス上0.5号、下0.4号 10ー70㎝
針 上極みヤラズ9号、下軽量極み関スレ3号。


バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+パワーX1+水2+セット専用1+GTS
+スーパーD1
食わせ
感嘆と力玉サナギ粉漬け


辺りが濃霧で幻想的な世界に包まれる中、5時40分位に第1投。
親指大の大きめなエサをバンバン打つ。
直ぐには触りが出ないのは毎年のことなので、仲間で話ながら気楽に構える。


へちの友人は13尺の浅ダナを攻めている。自分と友人の間に入った会友は13尺
のチョーチンオカメセット。


左側の会友は長竿オカメセット、浅ダナオカメセットとさまざまな竿の長さが並
ぶが、真っ先に絞ったのは13尺チョーチンの、オカメセットだった。
例年よりも釣れ出しが早かった。
へちの友人は触りはあるもののなかなか落とさないようだが、リズムの良い打ち
返しで、魚の量は多そうだ。


自分のウキは馴染みがスローになって魚はいるようだが、まだ次の段階には行か
ない。
バラケは最初からタナより上で抜いている。
ウキのトップに、食わせのみの馴染みしか出ていない。
たまに、バラケを小さく付けて沈没させて、縦誘いをしながら様子を見る。
これは、バラケを抜かない方が良いのかどうかを大まかに見るため。
周りの状況も悪いので、抜き系になるのは予想通りで、やはり気配を感じるのは
抜いた時だけだ。


時間が経つに連れ弱いながらもカラツンが増えてきた。
特に大きくタックル、エサをいじらずに続けていくと、ズバッと歯切れの良い
アタリで待望の1枚目が釣れてきた。
すると、立て続けにアタリがあり空振り混じりで3枚GET(^-^)v


魚が入ってきた感じで、触りもハッキリと出るようになった。


エサは手水を打ち、ボソが多少残っている程度。
この時間帯はあまりボソ過ぎても反応が悪かった。
魚が少ないのか、開きすぎるバラケでは遠巻きになるだけだった。


魚の回遊待ちなのは、野釣りなので仕方がない。
多分、釣れるときは回遊している食い気のある魚が、足止めした時なのだと思う。
しかし、回遊が無いときは全く居ないわけではなく、居着きの魚が弱い触りや、
カラツンを出しながらバラけた粒子を吸い煽っていると思われる。


この賢い居着きの魚をポツリポツリとでも拾いたく、タックルの変更を試みた。


それまで使用していた『結PC5番』→『隼グラスムク8番』へ。
ボディー8㎝、グラスムク1㎜、テーパー付き竹足。
バランスは、食わせを付けて2目出し。


オモリ負荷が増えて、水中での仕掛けの落下が速まる。
それにより、タナよりも上層でのバラケの拡散を少しだけ抑えて、タナに近い所
でエサ玉の半分くらいが抜ける様なイメージを描く。


これはあくまでの頭の中の画であり、水中での様子はへら鮒に聞かないと
わからない(^_^;)


圧加減で器用に調整するのもアリだが、魚の量がある程度確保でき、毎回の様に
ウキが動いていて、カラツンが多い時は、ウキを大きくする方が解決が速い。


そして、グラスムク。
パイプトップと、対象的な位置付けのトップで、トップ自体に浮力はゼロ。
極端な表現をするなら、上に上がろうとするパイプに比べ、グラスは下へ行こう
とする。
当然、ハリスに張りを持たすならパイプトップになるし、張りを緩和させるのは
グラスムクトップとなる。
PCトップは、その中間的な位置付け。
でも、今までこの釣りでグラスムクトップのウキを使用したのは2回程。
新たな発見をして釣りの幅を広げたい。


この日は全体的に渋いのは、時間の経過と共に露になってくる。
周りが絶不調になってきた10時頃、徐々に自分の釣りが調子を上げてきた。
エサのタッチは柔しっとりタッチのままだが、たまに基エサのボソを追い足して、
バラケの方向性を伺いながら釣り進む。


グラスムクトップに変えたことにより、なのか、魚の状態が上向いたのかは定か
ではないが、決めのアタリが増えてきた。
バラケは前半戦よりもボソッ気が強くなり、ペレ匠デカ粒が多く足されている物
に好感触を掴んでいた。


このデカ粒を追い足すことにより、水中では時間差のアピールをしている。
本来、ペレットの顆粒は重いエサだが、水を十分に吸わせた粒は水中では、ゆっ
くり真下に落ちていくとイメージしている。
使っているエサを、針に付けるように形を整えて、ボートの近くに放ると、バラ
けながら沈んでいくエサ玉の後を追うように、弾けた粒がゆっくり落下していく。


ウキを大きくすると、よりエサ玉の落下速度が速くなり、落下途中にバラけた粒子
が後から降ってくる。
この日はあまり早いタイミングで決めアタリが出なかった。
ワンテンポ遅れてアタッて来ることから、後から降り注ぐ粒のシャワーが効いて
いるのかなと、思われる。


魚が濃いときは、食わせのみのエサ落ち目盛りよりも下の目盛りが出っぱなし状
態になる。
本来、下へ下へと馴染もうとするグラスムクトップでさえ馴染みきらずに、下の
目盛りが出ていると言うことは、相当魚が寄っているのだろう。
そういう状態の時が一番釣れた。
この日は下ハリスは60〜65㎝位がベストで、カラツンが多いからと、これ以上
短くしても良くならなかった。


アタリは縦誘い後の物が圧倒的に多く、次に多かったのが、触りをもらっている
ときにジッとしているとズバッとオートマチックに釣れてくるものだった。


ペレットの顆粒が多いエサだからか、平均的に型も良かった。
0.4号のハリスだったのもあるが、かなり切られた。多分、切れるのはスレ掛か
りがほとんどだと思われるが、中にはこれは食ってるぞ!と思われる強力な引き
込みに切られることもあった。
やはり、千代田湖で0.4は細いかな(^_^;)
でも、小針に太ハリスは抵抗がある。


時間の経過と共に天気も回復し、日傘無しでは耐えられないほどの快晴になって
しまった。
そのお陰か触りも多くなった。アタリもズバッと気持ちの良いものが増えてきた。


バラケのタッチはボソ。
基エサに少量の手水を打ち、浅ダナ1本をパラパラしてまとまり感を持たす。
魚が十分に寄っていたので、あまり上で抜かない為。
ペレ匠デカ粒は大量に混入している。
食わせは1日を通して力玉サナギ粉漬けが良かった。
大粒には反応が今一だった。


3時になり納竿となる。
24枚 16.6㎏


正直物足りない釣果だったが、全体的に渋い中で、ある程度ウキを動かすことが
出来たことは満足している。
来年はもっと釣れるように研究を重ねたい。


成績は優勝で、恐らく千代田湖例会では、初優勝じゃないかと思われる。
オカメセットも難しそうだった。


tom



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