三名湖で前日試釣&例会

1年中楽しめるヘラブナ釣りだが、その中でも1番釣りをしていて良いなぁ〜と感じる季節は秋だと思う。
暑苦しさから解放され、カラッとした空気の中、大きく曲がる竿先を見上げれば、天高く青空が広がっている。
そんな、好天に恵まれた2日間を、三名湖で満喫した。


前日試釣は19日土曜日。
市田ワンド奥に入って、友達と竿を並べた。
主に両ダンゴで素直な魚のいるタナを探る。
短竿ではタピオカを使ったウドンセットも試した。
どれも、決め手に欠く印象だったが、21尺が素直かな?と思った。でも風が強くなってしまい、30分くらいしかやっていないが…。


9月20日(日)
例会当日。
三名湖に到着すると、人、人、人。
さすが人気釣り場なだけに半端なく混んでいる。
あとからわかったことだが、舟が全部出払ったらしい。


所属会の出舟順は1番。
しかし、この釣り場では長老組が優先。実際は1番札を持っていても20人以上が前にいる。
桟橋を離れた長老組の動向を見ていると、金市田ワンド方面に何人か向かっている。
やがて、自分の出舟順になり、ワンド内に向かう人数を見ながら漕いでいくと結構いる(--;)
混んだワンドには入りたくないので、急遽予定を変更して中央ロープに舟をつけた。
左隣には昨日一緒に竿を並べた友達。
右側はがら〜んと空いていたが、間も無く満タン。
市田ワンドを覗くと見える範囲で16杯(゜ロ゜;ノ)ノ
行かなくて正解だった!
澄んだ空気を吸いながら、ゆっくりと準備を進める。


竿21尺
タナ、チョーチン
ウキ『葉舟・紅グラスムク14』(特注品)
グラスムクトップ、ボディー14センチ、竹足
ミチイト1号
ハリス 上下0.6号 45ー60センチ。
ハリ 上下バラサ6号。
両ダンゴ
単品A1+グルダンゴ1+しめカッツケ1+水1.8+ベーシック1+オールマイティー2
軽くてタナでの膨らみを意識した。前日はオールマイティーの後差しに接点を見付けた。
第1投は6:30。
長くて短い1日が始まる。毎回ワクワクする瞬間だ。
隣で早々に開始していた友達はアワセている。
竿は18尺だ。
自分の21尺はどうか?
馴染んでいくウキを見ていると、あれ?
いきなり馴染みがゆっくりだ。
1投目なので餌はしっかり付けて、しかも大きめ。
それなのに、餌落ちメモリを過ぎてもゆっくり馴染んでいく。
ズッッ。
おっ(゜ロ゜)
アタッたー
が、空振り。
しかし、まさかの1投目での気配にテンションMAX(^○^)
次投はアタリこそないものの触りはある。
今日は釣れちゃうかなぁ〜?
とらぬ狸の何とかである(^-^;
1枚目はやはり直ぐに来た。
アタリは、餌落ち目盛り近辺の小さくも力強いもの。
次投も、またその次も、カラツン。
そりゃあ、本音はヒットして欲しいが、こんなにもウキがよく動く釣りは久し振りで、カラツンをも楽しく思えた。
が、ここで思わぬ障害が(>_<)
お日様が雲に隠れてトップが1本の細い棒に(T_T)
ウキが立ち、付け根で受けている。
両ダンゴでやっている時には、とても良い状態だが、その後に出る肝心な所が判別不可能。
一番良い時間帯なだけにモドカシイ。
それでも、半信半疑で手を出していき、ポツポツカウンターが進む。
あまり小餌にはせず、寄せながら釣っていくことを心掛けていく。
トップの付け根で受けが出ないと、ほぼアタらない。
受けてから、ゆっくり餌落ち目盛りまで馴染み、そこからの2目盛りが勝負。
たまに深く馴染んでしまうときは躊躇なく切る。
ウキが見づらいながらも1時間目は9枚とまずまず。
ここから何とか時間10枚台に乗せていきたい。
相変わらずウキは見辛いが、ただの棒から、若干目盛りがわかるようになる。


魚がタナに居る居ないを、ウキの立ち際で判断する。
居ないときは、ボディーを見せずに立って、餌落ちまでの馴染みが早い。
居ないと言うか、反応の悪い餌に変化して、ウキに気配にが表れないと言うべきか。
餌は基本的に軽いネバボソ。
理想は、軽く摘まんで麩を潰さないように形を整え針付けする。その際、針のチモトだけを2回抑えて終了。
その状態でタナまでギリギリ持つ感じだとアタリが貰えるようだ。
餌が持たないからと、手水で開きを抑えてネバを強めてしまうと、付け根での受けもなく、ナジミ途中の触りも弱く深く馴染んで、アタらずに終わってしまう。
使っている餌が経時変化でネバが強まると、直ぐにウキに表れるので、そんなときは、餌をベチャベチャ状に戻し、そこへオールマイティー、ベーシック、単品A、しめカッツケなどを、状況により使い分けて足していった。
例えばオールマイティーだけを足すと、今度は急所で餌負けするので、それを補うAとか、しめカッツケも一緒に混ぜるといった感じ。
ベーシックの餌はベチャベチャに戻して、後から麩を足しながらでも、変な粘りが出ないので、とても使いやすい。
餌を捨てることなく使い切れるので、無駄がない。


この日のヒットパターンは完全に浅ナジミの釣りだった。
ウキの立ち際、いわゆるトップの付け根で十分に受けてから餌落ちまでの触りと言うか、5目沈みと深めに取った餌落ち目盛りまで、ゆっくり馴染んでいくことが重要で、その間に出るアタリも積極的に手を出していった。
空振りしたときの餌の舞い上がりによる、ウワズリを気にする声もあるが、トップの付け根で十分受けがあると言うことは、そこで餌が削られ、ナジミに入るときには食い頃のサイズに縮小されている。
なので、全く問題ないし、手を出さずに送ってしまう方のが問題だ。
まぁ、この日は小餌が主だったし、タナにやる気満々の魚が濃かったので、どちらかと言うと、開く餌を抑えて使うのではなくて、開かない餌を開くように餌付けして使っていった。
そうは言っても、餌が持ちすぎるとまずカラツンになる。
なので、ギリギリの釣りが続く。
餌が持たない投も多くなり、試しにハリスをどんどん詰めてみると、30ー45センチはさすがに反応が悪かった。40ー60センチの20センチ段差がベストだったと思う。
途中、入れたい餌がタナまで持たなく、持たせようと抑えてしまうと今度はカラツンか触りが減ると言う難しい時間帯になった。
餌玉を追う魚が減ったのだろう。
10時を回った頃だ。
ここで、針を6号→7号に変更。
そんなに効果は期待しなかったが、1投目からヒット。
その後もギリギリの餌が良い状態で餌付け出来るようになり、持たない投が減った。
カラツンは仕方ないと割り切って、釣り進む。
見える範囲を見渡すと、アワセる人もほとんど見られなくなっていた。
カラツンの中からでも拾えれば良しとする。
しかし、この日は型が良い。
場所なのか、タナなのか?
良型に越したことはないのだが、そのせいもあって、釣りが難しくなっているのか?とも感じだ。
右側の人々はほとんどオカメセット。
だがウキの動きは静かだ。
カバラケでは、魚を遠ざけているのかもしれない。
アタリの殆どは、餌落ち目盛りから1〜2目盛りナジミまでに出るもので、小さく力強いもの。
付け根から餌落ち目盛りまでのアタリも拾うようにしていたが、止めアタリもかなりあったと思うが、なかなか、その動きに反応出来なかった。
途中、餌落ち目盛りを2目盛り下に取ってみたが、大した違いは見られなかった。
時間10枚以上と張り切っていたものの、ドンドン釣れなくなっていく(>_<)
釣れるときはパタパタ続くのだが、釣れなくなるとピタッと止まるが、決して魚が居ないわけではない。
触りもカラもあるのだ。
そんなことを繰り返していくうちに、気付いたことがあった。
舟の回りに突然魚が泳いでいるのが見えるときは釣れて、居ないときは、居るのに食わない。
これは隣の友達も同じことを言っていた。
きっと回遊なんだろうと思う。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい15時の納竿時間になってしまった。
49枚、27.9キロ


反省の多い内容だったが、例会優勝。
それと、この日の三名湖での竿頭だったのはちょっと嬉しかった。


tom



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