椎の木湖で段底

2日前に関東地方に襲来した爆弾低気圧は、あっという間に辺り一面を銀世界に変えてしまった。
生活に多大な影響を与えたが、魚たちにもどれ程の変化をもたらしたのか…


1月16日(水)
友人からの誘いを受け、平日の椎の木湖へ向かう。


当たり前だが寒い。この日は当然雪しろが入って渋くなるはず。
平日ということもあるが、きっと雪の影響もあるのだろう、釣り場はガラガラ。


滑らないように気を付けながら、やや摺り足で桟橋上を進む。
釣り場で会った知人と3人で、3号桟橋の5号向きに入る。
釣り座回りの雪かきから始めないと、釣りにならない。


今日は、グラスムクトップを使い段底をやりたいと思っていた。
ここのところ、何故か段底が自分の中で密かなブームとなっている。
しかし、この段底、実は今まであまりやらない釣り方でもあった。
この時期は、特に椎の木湖などでは、チョーチンウドンセットばかりしていた。
が、今年の冬はそのチョーチンセットなかなか思うように釣れない。
年末から年始にかけ、3回椎の木湖に訪れたが、ことごとく釣れなかった。
でも、その中でも苦し紛れに試した段底だけはある程度の手応えがあった。


そこで、この平日のウキの動く時に、段底を存分にやってみようと試みた。


竿 17尺
ミチイト 0.8号
ウキ『 葉舟・紅 グラスムクトップ 』 12ボディー12センチ、竹足
ハリス 上0.5号10センチ、下0.4号80センチ
針 上セッサ9号 下軽量極関スレ5号


バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+セットガン1+水2+セット専用1+GTS1+段底1
食わせ タピオカポンプ出し


下ハリスが長いのは、通常の長さでは、底に届かなかったからで、本来なら椎の木湖だと、70センチが基準となっている。
なので、80センチだと、長いかなぁとは思っていた。


スタート時のタナは下ハリス2センチ這わせ。
バラケは元エサのしっとりボソのまま。
仲間は13尺チョーチンウドンセット。


1投目。直ぐには動かないだろうと、振り込みをしたあとに竿袋やら、エサの片付けをしている間にバラケが抜けて、宙で取った餌落ち目盛りが出ていた。
宙で空バリの状態で、トップ付け根から3目沈めの4目が出たところでバランスをとった。
なので、下針が底についていて、完全に横になった状態で、トップ付け根から3目盛りめが顔を出す。
ここがよく言われる“勝負目盛り”となる。
でも、実際釣りをしていると、流れなどで若干シモリ、勝負目盛りが出る前の、“宙での餌落ち目盛り”以上あがってこないことが、普通にある。
そこで、竿を少し上げ食わせの置き直しをして、ウキの真下に食わせの付いた下針が来ると、勝負目盛りが顔を出す。
と、言うのが段底のシステムと言うか、土台となる部分。
この土台をしっかりとしたものにしないと、釣りの組み立てが不安定なものになってしまう。
なので、底ダテには充分に時間をかけ、自分が釣ろうとしている地底の状態を把握しておかないといけない。と思っている。


続く2投目には何となく気配が。
チョーチンウドンセットは、早目にエサ打ちを開始していたが、未だ触りなしとのこと。
やはり、魚は底付近にいるのか!?
4、5投目には本日の第1号が釣れてきた。
やはり、バラケが落ち、勝負目盛りをムズっと抑えた“いかにも”なアタリ。


水が冷たくて手水はあまりしたくないが、ボソを少しずつ消していき、柔らかいバラケに手直し。
思ったよりウキが動くので、開きの少ない柔重系のバラケにして、あまり広い範囲にバラケを散らさないイメージを描く。

予め水に浸したペレ匠デカ粒も、追い足してへらの反応を見る。


バラケは基本即抜き。
バラケのサイズも親指の第1関節位の大きさで割とワイルド。
トップ先端も沈するくらいドップリ馴染ませ、竿尻を手前に引き強制的に抜く。


グラスムクトップを使用しているので、強制抜きをした後、ゆっくりとトップが浮上してくる。
早いときは、この浮上途中でフッとアタってくる。
でも、大体は完全に餌落ち目盛りまで上がって制止した後か、食わせの置き直し兼、縦誘いの直後。

アタリを出すことを第1に考えバラケの抜き方を色々と試す。
勿論、王道的なジワジワとトップを返すようにバラケを持たせ気味にしたりもする。

しかし、イメージに近い動きをするパターンは、やっぱり柔重系なバラケをトップが沈するくらいまで持たせて、即、強制抜きする釣り方だった。


バラケを抜いて、ゆっくりトップが上がってきて、宙で取った餌落ち目盛り辺りでムズっとアタッて来る。
リズム的には段底らしからぬ早い間合いだった。
特に時間の経過と共に渋くなったという印象はなかったが、たまに触りが飛ぶことはあった。
その都度、ハリスの這わせ幅に変化を付けていた。
効果を感じたのは、下針トントンだった。


普通、トントンだと、宙で取った餌落ち目盛りを、トンボに合わせるが、自分は今年に入り、半目盛り分、餌落ち目盛りよりも浅く合わせる。
言い換えると、トンボに合わせる位置を、餌落ち目盛りよりも半目分ウキを下にずらす。
例えば、食わせのタピオカを針につけて、底を切った宙の状態ではタピオカの大きさにより1目半〜2目馴染む。
でも、食わせの付いた下針が馴染みきった状態で底についていれば、1目半よりも、浅い馴染み幅になる。


イメージでは下針が地底に横にならずに立ってる状態で、なおかつ下ハリスが普通の下針トントンよりも張った状態であるということ。
これは、触りも出やすいだけでなく、アタリの取りこぼしも減らせると思っている。


これは見えてない水中を想像していることなので実際はどうなのかわからないが、理屈ではそうなると思われる。


よりリアルに地底と食わせの状態を把握するために、グラスムクトップを使用している。


このトントンの場合は勝負目盛りが、宙で取った餌落ち目盛りよりも半目分馴染んだ辺り。
割と、アタリも大きく釣っていて気分が良い。


釣り進むうちに向かい風が吹いてきた。
穂先からウキまでが近すぎたのでウキへのテンションがキツくなってきたので17尺→18尺へ変更。


1尺仕掛けが延び、少し余裕があるので下ハリスを80センチ→68センチへ詰めた。
上のハリスは10センチのまま。
段差が縮まってどう変わるかと思ったが、思った以上に結果に差が出た。


触りもアタリも極端に減ってしまい。1時間以上完全にボケてしまった。
18尺に替えて2枚追加して32枚で、段底をやめ、浅ダナセットをやってみる。
残り時間は1時間20分位。


竿8尺
ミチイト0.6号
ウキ『葉舟・楓4プロト』ボディー4センチ、細パイプトップ、カーボン脚。バランスは食わせをつけて先端から1目半出し。
ハリス 上0.4号、下0.3号 6−27センチ
針 上極ヤラズ6号、下コム2号。
このウキは通常の楓よりもボディーの下部が絞られていて、オモリ負荷も少ない。
バランスが良くとても扱いやすいウキだと思っている。


バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+セットガン1+水2+セット専用1+GTS1+軽麩1
食わせ
力玉、力玉大粒の軽サナギ浸け。


浅ダナで打ち始めてすぐに気配があり、居るなぁというファーストインプレッション。


バラケを持たせ気味に入れ、と言っても、1目半出しのバランスなので、沈させて引き誘いで抜く。
触りがあって間髪入れずにスパッとアタる。
上の魚はデカイ。
基本ゼロ馴染みで、たまに圧を強めてどちらが良いのかを見る。


触りっきりにはならないが、飽きない程度にポツリポツリと釣れてきた。
途中ハリスを40センチまで伸ばすも不発。
最近の浅ダナは下ハリスを伸ばして、触り、アタリを貰おうとしても効果が無くなってきたように思う。


そこで、下ハリスを24センチに。
バラケはタナまで持たせずに全くのゼロ。
下のハリスが馴染みきって触りがなければ即切り。これを徹底する。
すると、何投かに1回はウキのトップが馴染む途中でウケが出て、ムッとか、チクッといった、流れの中でのアタリが出るようになった。


決して入れパクにはならないものの、終了時間までの1時間ちょっとで9枚も追釣出来た。


41枚、重量は忘れてしまいました。


次回の釣行ではメーターセットを勉強したいが、段底もやりたいなぁ〜^_^;


tom



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