シマノJC関東予選in椎の木湖

8月が終わり、ビリッとカレンダーを捲ると、残りがあと2枚となるのに気が付くと、時間の過ぎ行く速さに『ハッ』となった。


今年も今までトーナメント予選に参戦してきたが、どれもパッとしなかった。
あれよあれよと言う間に9月に入り、シマノJC関東予選もとうとう最後のチャンスとなってしまった。


9月15日(土)
この日、会場となったのは、埼玉県羽生市の『椎の木湖』。
東北道から見える田んぼでは稲刈りが進んでいて、まだ刈られていない田んぼには、重たそうに頭をもたげる金色の絨毯が広がっていた。


釣り場の駐車場には多くの参加者が集まっていた。
聞いた話では、参加人数は250人と定員一杯になったそうだ。
朝の空気はとても澄んでいて、秋の気配を感じさせてくれる心地良いものだった。


受付が始まり運命の抽選…。
引いた座席は2号の奥寄り3号桟橋向きだった。
決して有利なポイントではないが、大きなアドバンテージを得ることになる。
何と、隣が空席(^o^)
そのうち誰か来るだろうなぁ〜と思っていたが、とうとう最後まで誰も来なかった。ラッキー♪


試釣からチョーチンしかないと思っていた。
8〜10尺まで試したが、素直な魚が多いのは8尺よりも10尺だったように感じていた。


竿10尺
タナ チョーチン
ミチイト1号
ウキ 葉舟・『槐』
ボディー8㎝、極太パイプトップ、バランスは、食わせ付で5目出し。
ハリス 上0.6号8㎝、下0.5号50㎝。
ハリ 上セッサ9号、下角マルチ4号。
釣り方、バラケにタピオカのセット。


バラケ…粒戦1+とろスイミー0.5+パワーX1+水1.5+セット専用1+GTS1+段底1
食わせ…タピオカ(太麺)


1回戦は7時〜11時まで。
1ブロック25名中5名が2回戦に進出。


7時の時報と共に予選スタート。
先ずは様子見でしっかり馴染ませて、2回誘って切る。
左隣は8尺のチョーチン両ダンゴ。
なんと、1投目から竿が曲がっている。
こちらは5、6投打っても触りはないが、そのうち触るだろうと思っていた。
10投目辺りから触りが出始め、直ぐに1枚目が釣れてきた。
昨年は1時間もデコったので、ホッとした。


それからはウキが入りづらくなるほどの活性を見せる。
これは嬉しい誤算だ。
使っているバラケに手水を打ち、浅ダナ1本をパラパラして、少しずつ粘りを出す。ウキが沈没するまで馴染ませたいが、寄りがキツくて馴染みが甘くなる。
内心ニヤニヤしながら、涼しい顔してハリスを40㎝に詰める。
ズバッと良いアタリで釣れてくるが、もっと簡単に釣れそうな感じ。


開始30分でウキを交換する。
葉舟・樹・短竿チョーチン専用ウキ
ボディー8㎝、1㎜径PCトップ。バランスは、食わせを付けて付け根から3目馴
染み。


親指の頭より1回り大きく餌を付けて、どっぷりと沈没させる。
ロングトップのストロークを利用して、縦誘いを4、5回行う。
アタル時はしゃくった後のチッと言う小さなものから、トップが、沈没する間際のドカッと入る気持ち良いアタリまで様々。
しゃくっている内に、上餌が良い感じに削られ、ちょうど食い頃の大きさになってるであろうタイミングで上針にもヒットしてきた。


魚の寄りと共にハリスもどんどん短くなっていく。
煽りに負けないようにウドンも大きめだ。
20㎝とか、18㎝とか超短針にもヒットはしてくるが、意外に釣果は伸びない。
ウキは動くので追いかけたくもなるが、ここが大きな落とし穴。
この傾向は1週間前の試釣で掴んでいた。
だいたい35㎝位で丁度良かったように思う。


1時間で9枚釣れてまずまずの出だし。
後半は必ず食いが渋くなると思われたので2時間目は必死に稼ぐ。
バラケに、水に浸したペレ匠デカ粒を追い足し魚の捕食本能を掻き立てる。


大きめなバラケでも強いアタリで釣れてくるので、遠慮せずにデカ餌をボンボン打ち込む。
下ハリスのアジャストを繰り返し探っていくと、35〜37㎝位で固定。
ハリス切れがかなりあったが、きっと機械で結ぶときの傷が原因と思われる。
こういうミスは後に大きな痛手となるのは確実なので、反省しなくちゃいけない点だ。


2時間経過時点で21枚となり、予定よりも良いペースになった。


終了1時間前に各ブロックのトップと通過ラインの5位の釣果の発表があった。
自分のいたブロックではこの時点で自分がトップ。
通過ラインの5位の釣果も加味して、2回戦を見据えた釣りにシフトする。


バラケを少し軽めに、ハリスを短く20㎝に。
魚の量は十分な割には触りが少なく、決めアタリもなくなってしまった。
1回戦残り20分でハリスを元に戻して、バラケは軽めのままで再開すると、5枚
追加して11時の終了時間を迎えた。
34枚、28キロ台で3位と順位は落としたものの通過できた。


2回戦は例のごとく5号桟橋を使い、渡りを挟んで 2ブロックに分けられ、それぞれ上位3名が全国への切符を手にすることが出来る。
25名中3名と狭すぎる門をこじ開けることが出来るのか〜( ̄□ ̄;)!!


2回戦で引いた釣り座は、渡りよりも奥のエリア。
奥過ぎず手前過ぎず、ちょうど真ん中辺りだった。
競技時間は2時間。
釣りが決まらないと、まず通過はあり得ない。


釣り方は午前と同じチョーチンウドンセット。
竿9尺
ミチイト1号
ウキ『葉舟・樹・短竿チョーチン専用ウキ』
ボディ8㎝、1㎜径PCトップ。
バランスは、食わせを付けて3目馴染み。
ハリス 上0.6号、7㎝。下0.5号、35㎝。
針 上、セッサ9号、下、角マルチ4号。
バラケは1回戦で使っていた2種類を用意した。
メインは段底入りの重めの方。
食わせは、ダレ始めたタピオカ^_^;


5号桟橋には1回戦を勝ち上がってきた人しかいないので、それぞれが、当日の状況を把握している。ミスの許されない緊張感の中、2回戦が始まった。


活性が絶対高いと決め付けて、大き目にバラケを付けて1投目、2投目…早くも魚の気配。
続く3投目、沈むトップがつっかえながら馴染む。
沈没したウキを軽く上げ、再び馴染みかけた瞬間、『ズバッ』と消しこまれ1枚目、そのあとは触りが多くなっていき、上針にヒットする率が高くなる。
馴染みかけているときにフカフカ触るので、試しに上針のハリスを2㎝延ばすと、
まるで両ダンゴの釣りのようなアタリで上針に連チャン!
開始30分で7、8枚。
回りは見ていないが、多分、スタートダッシュは出来たなと、思っていた。


ならばと、下のハリスを詰めてみる。
釣れては来るが、少し間延びする。
不思議と上針にもヒットしなくなる。
バラケの近くにある、ウドンのせいで警戒するのかな!?


再び35㎝に戻し、魚の量から針を4号から5号に。
ウドンは大きめに付けて下のハリスに張りを持たせる。
半分の1時間経過時で14枚となり、自分のテンションも上がる。
ここまでウキを動かせて、もし転けたらもう、自分には一生チャンスはないぞ!!
と、言い聞かせ目の前のウキに集中する。


メインのバラケが残りわずかになり、新たに作ろうかと思ったが、アタリを取りこぼしたり、ペースダウンするのが嫌で、スタンバっていた軽めのバラケを追い足して使用してみた。
最初の内は、遜色なくアタリが出ていたが、軽めの餌の比率が増すごとに、スレが目立ち始める。


何とかなると思って、細粒や、水に浸したデカ粒を追い足し比重を付けるも好転しない。
後から思えば作れば済むことじゃんと、冷静に考えられるが、この時は、少しのロスも惜しむばかりに、悪循環になっていってしまう。


頭では作り直そうと思うのだが、左手が餌バックにまわらない。
残り40分でまさかの急ブレーキ。


その時、いつも大会前に妻に言われている一言が頭をよぎる。
『最後まで諦めないで』
フッと我に帰り、なにやってんだ俺は。と反省してドでかバラケを放り込んで、竿の握りをしっかりとロックしておいて、バラケを作り直す。
この時点で確か、20枚位だったと思う。


そうこうしているうちに時間はどんどんなくなっていく。
ここからの記憶は軽く飛んでいる部分もあるが、バラケを元に戻しただけで、また躍動感のある動きを取り戻した。
集中力は最後まで途切れずに釣ることが出来、終了間際でチッと言う小さなアタリで、ゲットしたヘラは1450gもあった。


26枚、24㎏台。

反省することはあったが、十分やりきった気持ちだった。
あれだけの活性だったので、自分より釣ってる人は結構居ると思っていた。
片付けをしていると、運営スタッフの人が自分に近づいてきて、『おめでとう』と右手を差し伸べてきた。
思わず泣きそうになったけど、ガッツポーズの方が先だった。


多分、シマノJCに挑戦を始めてから10年位経つかも知れない。
出始めた当初は、一緒に参戦する仲間も居なく、ただ、興味本意で椎の木湖の予選だけにエントリーしていた。
それがいつの間にか、かけがえのない仲間達と出会い、互いに切磋琢磨し、いつしかシマノJCの全国大会に出場するという目標を持って、予選に参戦するようになっていった。
何度も何度も跳ね返され続けた大きな壁を今、少しだけ越えることが出来たかな?


全国大会でも、悔いのない釣りをしようと思う。
多くの仲間と家族に感謝し、この秋は釣り三昧かな(爆)


tom



☆『樹』(いつき)クリヤーボディ発売中!!
「チョーチン専用ウキ・パイプ&PC」「浅ダナ専用ウキ・パイプ&PC」
★『創』(つくり)・『結』(ゆい)・『紅』(くれない)シリーズ発売中!!
★『葉舟工房』ホームページ開設&25周年記念浮子。
『槐(PC&パイプ)』・『槐・超パワー系』・『柊・底 (PC&パイプ)』 
『槐・浅ダナ』・「特別価格にて発売中!!」


今回ブログ書き込みに使用された 「樹・短竿チョーチン専用ウキPC1mm」
「槐・極太パイプ」のラインナップは下記アドレスにて、是非一度、御観閲
下さい。


葉舟ホームページURLは以下の通りです。
http://www8.ocn.ne.jp/~herauki1/