羽生吉沼にて、賞金大会参戦

今年も年が明けてから、あっと言う間にゴールデンウィークに突入した。
前半は天気に恵まれずに大荒れ。
関東地方は大雨になった。


そして、この雨が思わぬ事態を招いた。


5月4日(祝)
羽生吉沼に向かう道中、一緒に大会にエントリーした友人から1本の電話が入っ
た。


『大変だよ〜ヘラが道端でハタイてるよ!!』


『???』


ほんと、最初は意味不明だったが、話を聞いてるうちに事態を飲み込めた。


前日までの大雨で池の水が溢れ魚も出てしまったらしい。


『今日はきっと中止になるな』
そう思いながら釣り場へと急ぐ。
駐車場に着くと、人々が池を眺めている。
自分も車を止めて見に行くと、そこには物凄い光景があった。


やはり池の水は溢れ、事務所や釣り場に入る所は、長靴をはかないと無理。
足元の雑草には無数のヘラが水しぶきを上げてハタイている。


東桟橋から、フェンスの間はヘラでぎっしり。
まるで、養魚場の魚にエサをあげる時のように、ヘラが何重にも重なりあって
いる。
中には裕に尺半はあろうヘラの姿も沢山見れた。


しかし、肝心の大会は開始されるのか!?
池のスタッフは、増水の為に岸に上げていた修理用の桟橋の発泡が、池に浮遊し
てしまっているので、その回収に追われていた。


本来の受付開始時間を過ぎても、なんの放送も入らない。
しかし、帰る人が居なかったのは、生命の息吹を目の当たりにし、狩猟本能を掻
き立てられたからに、他ならない。


結局、溢れ出た水が引く8時30分頃から、入場が始まった。


友人が絶対ヘチ周りだ!!と、言う言葉を信じて、東桟橋に進む。
やはり、同じことを考える人は沢山いて、桟橋奥寄りは1つ置きに荷物が置かれ
ていた。


浅い場所なので、東桟橋に入った人達は底釣りを選択する人がほとんど。
しかし、こんな状況は想定外な為、用意がなかった。


予定通りカッツケウドンセットの用意を進める。


竿8尺
タナ20㎝〜70㎝
ミチイト0.7号
ウキ『葉舟・暁4』ボディー4㎝、中細パイプトップ。
バランスはクワセを付けて3目出し。
ハリス 上0.4号 6㎝。下0.35号 25㎝
針 上アラシ6号、下コム3号
バラケ
粒戦1+とろスイミー0.5+パワーX1+水2+セット専用バラケ1+GTS1
+スーパーD1
クワセ
力玉 大粒さなぎ粉漬け、タピオカ。


9時に競技が開始された。
時間がだいぶ過ぎていたせいか、大会特有の殺伐とした雰囲気は一切なく、のん
びりとしたスタートだった。


隣の友人は8尺の底。両ダンゴで1投目から触っていた。
カッツケも、魚は居たようですぐに触りが出て、間も無く1枚目が釣れてきた。
カッツケでも釣れた〜(^o^;)とナゼか安心した。
友人の底釣りは型モノが揃っている。
カッツケも悪くはないが、やはり少し劣るようだ。


カッツケはまさに手返し勝負。
開の良いバラケを抜き気味で打ち返していく。
アタリは力強いモノが多く、景気よくズバ消しアタリなども結構見られた。


しかし、釣り座の後ろ側では大量のヘラがハタイている。
いったい、このエリアだけにどれだけの量のヘラが集まっているのだろう?
中央の桟橋では竿が立っていない。
やはり、魚が居ないのか!?


隣の友人のウキを見ているとよくウキが動いている。
どの動きに合わせるのか困惑しているようだった。


入った釣り座は自動検量器がない場所なので、フラシを使用している。
1フラシ12㎏カットと言うことなので18枚でお代わりする。


カッツケと言ってもウキ下が50㎝前後あるためか、振り切りよりも、落とし込み
の方がアタリに繋がった。
水面にワキワキになるほどの状況にはならなかった。


2フラシ目に入り、多少活性が落ちてきたように思えたが、その代わり、型が揃
うようになってきた。
ハリスもよく飛ぶので、アワセをソフトにするように心掛ける。
中には1㎏を裕に越すものも混じる。
バラケも浅ダナ1本を後から足してまとまりの良いエサにし、少しタナで耐える
ようにした。
と言っても、細トップの3目出しのバランスなので、先端1目出しにしても、2
目分のエサしか残っていない。

でも、抜きと比べると、その2目分の馴染みを出すと出さないとではだいぶ意味
合いが違ってくる。
下ハリスも、35㎝と伸ばし渋る地合いに対応した。


型の良いヘラが多く寄っているせいか、煽りが大きくチッと言う小さいアタリで
も、ガッツリと飲み込んでいる。
相当下ハリスが煽られているんだろうなぁ〜と想像がつく。
カラや糸ズレもあるので、針をコムの4号、クワセをタピオカにして、下ハリス
を張らせ気味にしてみた。
この時は、このセッティングの方が釣りやすく感じた。
無駄な動きがある程度抑えられ、アタル時はドン!!と重々しく消し込まれる。
バラケが抜けて触りがあるときは誘いも入れずに、ジッとさせると、ズバッと
アタルこともあった。
大型のヘラを相手にする時に、たまに使う戦法。
誘いすぎは要注意だ。
食わすための誘いと、バラケを拡散させる目的の誘いは別で、最近は後者を少し
行い、前者はあまり効果的ではない気がする。
それでも、浅ダナウドンセットの時は、食わせるためのラインテンションの強弱
や、モソモソしてて、なかなか落とさない時などは、縦誘いを入れることは多々
ある。


この日は、入った場所に恵まれ、浅場に突っ掛けているヘラが相手だったので
割りと素直な感じはした。


2つ目のフラシは少し型が良く心配だったが、また18入れてしまった。
トータル36枚で3つ目のフラシを下ろす。
この頃になると、全体の情報もチラホラ入ってくる。


どうやら、自分と友達は狙える位置にいるらしい(((・・;)


何故か、その事を知ってから釣果が延びない(;o;)
人間、欲を出すと良い結果に結び付かないのか。。。
アタリが少なくなり、ペースが大幅にダウン。
残り時間も少なくなりハリスを40㎝に伸ばす。
ポツポツ拾って3時の納竿時間を迎える。


検量してもらうと、3つのフラシのうち2つ共呆気なくドン!!


43枚、23㎏台


反省の多い4位。
欲を言ったらきりがないが、もう1つ順位が上なら倍以上の賞金だったはず…
トホホだけど、楽しい1日だった。
隣の友人は自分より酷いドン!!を2つしたのに優勝でした。


tom


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