三名湖で例会

今年は、自然の猛威と言うものを改めて知る年になったのではないだろうか。
3・11の大震災に、台風。と尋常でない被害が日本各地にもたらされてしまった。


自然とは時に人の心を癒してくれ、感動を与えてくれるが、時として我々人類だ
けでなく、地球上の生物すべてに牙を剥く。


9月18日(日)
三名湖には震災後初めて訪れた。
話しには聞いていたが、堰堤の崩壊は想像以上だった。
まだ工事の目処がたっていないようで、この回復がなければ水位の回復もない。


只今6mの大減水で湖が二周りは小さく見えた。
しかし、舟の数は以前と変わらないので、全部出払うとギューギュー詰め状態に
なる。
その為の食い渋りは想像に容易い。


湖面にモジリがなく、不安を抱きながらの出船となる。
所属会の出船順は1番d(⌒ー⌒)!
取り合えず実績のある二の入り突端に決める。


やがて、周囲は満員御礼。みなさん仲良くやりましょうと言った感じか。
自分の左頭上には減水の為に上がってしまったロープが有るため、左側には若干
のスペースが空いた。


今日はヒゲをやろうと決めていた。
思えば1日ヒゲを通したことは今までに1度もない。


竿11尺
タナ、チョーチン
ミチイト1号
ウキ 葉舟 『結・短竿チョーチン専用浮子 PC 1mm 6』
ハリス、上0.5号 下0.4号 10‐18㎝
針 上極ヤラズ8号 下コム5号
バラケ
特S2+GTS2+水1.5+マッハ1
クワセはヒゲトロ。


快晴の中で釣りが出来ることの幸せを感じながら、6時45分に第1投を落とし
込む。


すぐに大量のヘラが寄り、ズバッとウキが水中に吸い込まれるものだと思ってい
た。
が、しかし、弱い触りは有るものの魚が薄い感じの動き。
自分の左側は開始直後から釣れ出している。
やがて強いアタリが出始めてポツポツ釣れ出した。


1時間が経過して5枚。
完全な魚の寄せ不足のような感じがしたので、強めなバラケを作ってみる。
粒戦1+とろスイミー0.5+パワーX1+水2+セット専用バラケ1+GTS
+段底1+軽麩1


はっきり言わなくてもウドンセットのバラケ。
親指頭大と大きく付け、下針には、変わらずヒゲトロを引っ掛ける。
このようなヒゲセットは初体験。
どのような動きになるのか興味津々で再開する。


ヒゲセットは小エサで狭い範囲に魚を寄せ、無駄な動きをなるべく抑制しながら
釣っていくイメージを持っていたが、このバラケは、その逆を行くものと思って
いた。
釣り辛くなって、カラツンに悩まされるのかな〜とか思いつつウキを見つめる。


大きめの重いバラケは、当然のようにウキを水中に引きずり込み沈する。


縦誘いを3回ほどして打ち返し。
次投、かすかに触りながら馴染みきるが、今度は沈没しないで先端残し。
3目沈めのバランスなので、しっかりバラケは、持ってる様子。
そっと縦誘い。トップが馴染みかけにズバッ!
気持ち良いズバ消しで、良型が下バリをガッチリ呑み込んでいる。


次投、ゆっくり馴染みながらズバッ!
今度は上バリ。
パワー系の短バリのウドンセットのような感じの展開。


これは尻上がりに良くなるかも!!
内心ニヤリ(  ̄▽ ̄)


それまでの不振が嘘のようにカウントが進んでいく。
バラケで寄せながら釣っていく感じがあってるようだ。


アタリはほとんどがズバ消しと景気がいい。
合わせた瞬間に穂先が水中に突き刺さる。


寄りが激しくなってくるとウキの立ちが遅くなる。
『結・短竿チョーチン専用ウキ PC 6』→『同7』へ変更。
この変更は、かなりプラスになったと思う。
タナの安定に加え、釣りにリズムが出てきた。


セッティングの確認をする。
下ハリスを詰める。
18㎝→16㎝へ。
食いアタリが激減。
ハリスを元の18㎝に戻し。針をコム5→角マルチ3へ。
号数は小さいが針の自重は増している。
早目に張らせて、更に早いアタリが出ないか?と、目論み試すが、今一な感じ。
釣れなくはないので、このまま続けてみる。
コムより、角マルチの方が丈夫で、針の伸びなどのトラブルが少ない。
と、言うかほとんどトラブルがなくお気に入りの針♪
別ボールにペレ匠デカ粒を水に浸したものを用意。
インパクトを与えたいと言うか、アピール度を上げるために、よく使用する。
逆効果の時もあるので、使用前使用後のウキの動きには注意している。


9:30頃に25枚でフラシを交換する。この頃から、渋くなり始めた。
それまで、重めの針で下ハリスを張らせ気味で釣っていたが、ここでコム5号に
戻す。
すると、またペースが上がり、針の重さの重要性を改めて痛感する。


タナ、ウキ、ハリス、針、もちろん、エサや、釣り方などのトータルバランスが
奇跡的に合致した模様で、周囲がペースを落とす中、逆にペースが上がる。


この日使用したウキ、『結PC』はそのボディ形状から、馴染みがトップにかかっ
てからが、PCトップにも関わらずゆっくりな為、ウケ、止めが出やすく、ロング
トップの装着により、ヒットゾーンが広い。
逆を言うならば、魚が上ずり傾向でダンゴへのアタックが激しい時などは、突き
上げられるような動きが見られ、馴染ませるのに苦労してしまう。


これから寒くなり、魚の活性が落ちてきて、抜き系の釣りになると、結PCの出番
が多くなる。
また、今日のように馴染みかけの触り重視のヒゲセットにも、適しているように
思う。


バラケをタナにぶら下げて、静かに釣るヒゲセットには、パイプトップを使う。
しかし、近年はこの釣りではあまり、いい釣果が得られていないのも事実。
でも、野釣りでは基本パイプだと思っている。
ここ三名湖だから、この日の釣り方が成立したのは間違いない。


ウキが立つ、カッ、カッ、ズバッ!で、上バリにヒットというパターンも結構多
かった。
1番多かったヒットパターンは、一旦深く馴染み切り、そっと縦誘いを多くて
3回の間に出る強いアタリだった。


バラケも少しずつ変えていった。


粒戦1+とろスイミー0.5+細粒0.3+パワーX1+水1.5+セット専用バラケ1
GTS1+段底1


余計な上ずりを減らす為に軽麩を抜き、最初から少し細粒をブレンドした。
この元エサを小分けして、BBフラッシュと、デカ粒を追い足して使ったものが
良かったように思う。


途中9尺も試したが全くダメたった。
悔やまれるのは、11時30分頃から少しアタリが遠くなり、タピオカを下バリに
付けたセットを引っ張りすぎたこと。
固形物なので、クワセが付いてる安心感からついつい待ち気味になってしまい
回転率の低下で魚の寄せ不足になり悪循環になった。
ポツポツ拾えてたもんだから、少し追いかけすぎてしまった。
この日は、釣りが合っていないと型が悪くなった。


ここに来ると必ず出船前に鳥飯を頼む。ホントにウマイですよd(⌒ー⌒)!
舟まで届けてくれた鳥飯を食べて一息ついてから、またヒゲセットに戻す。


ウキが立ってトップが馴染むときの触りに更に重点を置き、受けが少しでも物足
りなくなると、口数が減る前に、手返しを早くしたり、エサ付けをラフにしたり
と気にかけた。


残り時間があと2時間となり、54枚となって3つめのフラシを下げる。


手返しを意識して縦誘いも2回までとした。
ヘラもそれに応えるように触りが増えダイナミックなアタリで良型が釣れてきた。
デカ粒を大量に追い足しすことによって刺激を与えているように感じた。


残り1時間を切って66枚。
毎年この時間は、ヘラの食いが立つ。
一気にラストスパートをかける。
スレばらしをしないように、なるべく深い位置での強く出るアタリにのみ的を
絞った。


3時。楽しかった1日が終わる。


82枚、43.6㎏
目標の40㎏を越えられ満足な釣果で、例会優勝をすることが出来た。


来年もヒゲセットをやろうかな〜(^o^)



tom



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