筑波白水湖にて例会
今年だけでなく、近年釣り場で氷の張った光景を見ることはなくなった。
ひと昔前は、玄関先の水溜まりが凍るのは、冬の普通な景色だった。
寒い寒いと言いながらも暖冬なのは明らかで、氷が張る前に春が来てしまい
そう(^_^;)
釣り人は季節の移り変わりに敏感だ。
しかし、それ以上に水の中のヘラブナ達は敏感で、毎年、この“2月の
第3日曜”は、水中の春を魚達に教えられることになる。
2月20日(日)
所属会の第1回例会が茨城県筑西市にある、筑波白水湖にて行われ参加した。
当日は曇りとの予報で満天の星空を拝むことは出来なかった。
車外に出るとピリッとした空気に包まれ、“春まだ遠し”を感じずにいられな
かった。
和やかな雰囲気の中、奥の入口前で6時30分の開門をワクワクした気分で待つ。
狙いの座席は桜中央桟橋南向き、先端から8席目。
1番入場だった為、問題なく確保出来た。
早朝より北西の風が強く吹いて居たので、殆んどの人が同じ向きだ。
幸い、桜中央桟橋に混雑感はない上に、目の前に広がる波紋の数々。
一体今日は何㎏釣れちゃうんだろ( ̄∀ ̄)
このモジリが『営業』であることに、後程思い知らされるとは、この時は思って
もいなかった。
先月の懇親会の時は、同じ座席で21尺の沖底をやったので、今月は宙釣りと
決めていた。
竿18尺
道糸0.7号
ウキ『葉舟・みなもカーボン脚 8』
ハリス 上0.4号 12㎝ 下0.35号 50㎝
針 上改良ヤラズ7号 下軽量極関スレ4号
釣り方はウドンセット。
バラケ
粒戦0.5+ダンゴの底釣り夏0.5+新B1+水1.5+セット専用1+冬のバラケ1
+段底1
食わせ タピオカ(細麺)
クワセを付けて4目出しのバランスにして、バラケを付けてトップ先端まで
馴染ませて行く。
相変わらずモジリがあるので、釣れるのは時間の問題かな、と思っていた。
しかし、意に反して微動だにしないウキ(-.-;)
何かが違うんだろうなぁ、と思い120㎝で始めたタナを150㎝にする。
それでも動かない。
でも、ウキを飛び越えるヘラブナまでいる。
しかし、そのモジリも次第になくなってくる。
冷静に回りを見渡して見ても誰一人として竿を絞らない。
営業モジリに踊らされてたみたいだ(^_^;)
普通の食い渋りなんだな、と頭を切り替え今日の正解を探る。
まずはウキを動かさないと何にも出来ない。
ハリスを伸ばす。
50㎝→60㎝へ。
餌付けの大きさも小さく圧をかける。
すると何やら気配が。。。
数投後、やっと本日の第1号が早いアタリで上針をくわえて上がってきた。
丸々とした新ベラに気を良くする(^O^)
さぁこれからだ!と気合いが入るものの、気配はあるが決まらない。
タナが違うかな?と一気にウキを上げる。
これでウキ〜オモリまで約2mになる。
結論から言うと、この日はこのタナから魚は動かなかった。
下ハリスを70㎝にして、ようやく触り→アタリへと連動した。
たまに下ハリスの倒れ込み時に『ムッ』と入り釣れてくる。
曇りで背後から強く風が吹いて、水面が波立ちウキが見えづらい。
たまに雲が薄くなると明るくなって良く見える。
下ハリスの倒れ込み時のアタリはヒット率が高いので、そこを狙ってみる。
針を4号→3号に。
馴染みはゆっくりになったが1回もアタらなかった。
面白いことに4号に戻すと直ぐにアタって釣れた。
玉網のヘラに、何で釣られちゃったのか聞いても、ジッとこちらを睨むだけ
なので、優しくフラシに入れる。
ここまでに釣れたのはオール新ベラ。
触りも単発でポツポツ拾う展開。
明らかに回遊待ちのようで、居ない時は何をやっても動かない。
アタリがない時は、バラケを一回り大きくし、一旦は深く馴染ませるものの、
すぐ返してくるような餌を打った。
気配が出ると圧の強めな小エサにした。
たまに馴染む途中に止めが入ることもあったが、タナを上げるとシ〜ンとして
しまった。
タナを2mに固定し、わたグルも用意する。
これで早いアタリを出していきたい。
狙い通りに馴染み途中にフワッと返して『チクッ』や、馴染み切って直ぐに
返して『モゾ』などで地味に釣れ出した。
それでもお約束のように穴が空く。
夏の配合の為か、エサに粘りが出てウキの戻りが悪くなってきたので
バラケを作り替える。
粒戦1+新B1+水1.5+セット専用1+冬のバラケ1+段底1
一旦は深く馴染ませることが大前提のエサ。
釣れない時は時間の経過が早い!
11時を過ぎた頃から風が止まった。
この食い渋りには突然の気象変化は更なる悪化を招く。
状況を打開すべく、沖段底を試してみる。
ウキの変更以外は同じ。
『みなもカーボン脚 8』→『槐・パイプトップ 10』
オモリ負荷が増量され、振り込みが楽になった。
しかし、良かったのはここだけで、段底は全く釣れる気配がない。
底ダテをして判明したのだが、宙釣りをやっていた時、クワセが張り切った
状態で、地底から僅か80㎝位しか切れてなかったようだ。
釣れない段底を続けている間に、左隣の会友に追い付かれてしまった。
意地を張っていたら2時間も経過していた。
残り2時間を切った。
この頃になると、池全体の様子が情報として入ってくる。
やはり、かなり厳しい状況らしく、オデコの人もいるとか(-o-;)
釣り方をタナ2mのウドンセットに戻す。
ウキは段底の時のままで『槐・パイプトップ 10』と大きめ。
時間帯の関係か、再度、風が吹き水が動いた影響か、定かではないが、直ぐに
ウキが動き出した。
ナジミ切った後に、返しながらの触りが出るようになり、
タナに魚が居る様子( ̄∀ ̄)
この時のバラケのサイズは針がギリギリ隠れるくらいと、かなり小さめ。
その代わり、しっかり餌付けしてバラケをタナでぶら下げる。
ナジミ途中でのバラケの拡散がない方が良いと感じ、12㎝だった上ハリスを
8㎝に詰めた。
静かにトップ先端残しまでナジミ、モゾモゾと触りが出てもバラケが耐えて
くれると、フワッと1目返され『チクッ』と小さなアタリで釣れてくる。
フワッと返されてもアタリが出ない時は1、2回誘って打ち返す。
このリズムを最後まで続けて6枚追釣出来た。中には早くも抱卵したヘラまで
混じった。
18枚 10.4㎏
渋い1日だったが、なんとか第1回例会で優勝することが出来、気持ちの良い
スタートが切れた。
tom
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