秋から初冬へ

先週藤野さんに管理釣り場にでも行こうと言われていたが、夕方用事があり
遠くには行かれないので、釣り場の変更をしたかったので、電話を入れ家から
近い釣り場に行くことにした。


11月14日(日)
夜中の2時過ぎに仕事が終わったので、2時間ぐらい寝て5時頃起きコーヒーを
飲んでいると藤野さんから電話があり、今から出るからと言うので仕度をして
釣り場に向かう。
6時過ぎに着き、釣り台だけをもって釣り場に行くと、北風のよける場所は結構
入っている。
藤野さんは早くも島側で釣り台の用意をしていた。


見渡すと南側が誰も入ってなかったので・・・
「藤野さん南側でやりませんか」
「風が出るのではないの」
「今日は風が出ないと予報では言ってましたよ」
「たまには行ってみるか」と場所を変更。


釣り台のセットも終わり。
「今日は、底ですか、宙ですか」
「段底でやってみるよ」
「私も段底でやってみます」
先週11時ごろから3時間ばかりやったが、上でアタリが結構あったので
上をやりたかったが、様子見で段底をやってみることにした。


「藤野さん何尺でやりますか」
「14尺を出すよ」
「じぁ私は21尺を出します」
「え、ほんと」
「嘘です。同じ竿を出します」
「冗談は顔だけにしてくれよな」と言われてしまった。


14尺をつなぐ。
「まいったなぁ〜、いつも使うウキがない、前回ウキを変えたときにバックの
上に置き、落としたのかなぁ〜」
「帰りにでも買ったら」
「そうします。でも、ここで段底をやるには目盛りの数が、ちょうどよかったん
ですよ」
「ウキを貸そうか」
「大丈夫です、新作を使ってみます」


仕掛け:道糸0.8号 ハリス上0.5号10cm 下45cm 針上6号 下3号
エサ:ペレ匠顆粒80cc トロスイミー60cc 新B120 セット専用120cc
   マッハ120cc
へらうき 葉舟 「底・PC 1mm」 11号


7時30分過ぎに一投目を打ち込む。
直ぐにはアタリが出ないと思ったが、5〜6投打つと、早くも魚のいる気配が
した。
10投目には段底特有の「カチッ」と入るいいアタリ。あわすが空振り。
「藤野さんあたりましたよ」
「もうあたったの」
「そのまえからサワリはありましたよ」
「こっちはサワリもないよ」
「今のアタリがのらないのはショックですョ」
「アタリがあるだけいいんじゃあないの」
「そうですね」


2〜3投後に同じようなアタリをあわすと今度はのった。
沖に走られたが、上がってきたのは丸々と太った型のいい40cmぐらいのへら。


「山ちゃん、どのくらいずらしているの」
「カラをくったので、5cmから7cmにしました」


3投後に同じようなアタリで2枚目を釣り上げ、藤野さんのところに
おじゃま虫。


「あたらないですか」
「全々あたらないよ」
「バラケを見せてください。いい感じですね」
「ウドンは」
「今日は2種類作ってきたよ」
「いい感じのウドンですね」
「山ちゃんに聞いたとおりに作ったんだよ」
「じぁ〜ぜったいに釣れますよ」
「あたらないのはバラケの抜き方かなぁ」
「バラケもいい感じなので、もう少し打ってみたらいいんじゃないですか」


20分ぐらい席を空けてしまったら、もう魚はどこかに行っちゃった!!


しばらくして藤野さんが「友ずらしにしたほうが良いかなぁ」
「食い渋っているので、段底の方が良いんじぁないですか」
「もう少し打ってだめなら変えてみるよ」
「後少し我慢をしたほうがいいですね」


魚を寄せようと打ち返しを早くしたが、たまに落ち込みでさわるぐらい。
魚が下を向かない感じなので、上でもやりたかったので13尺を出した。
仕掛けは、下ハリスを60cmに伸ばした。
エサは同じでウキを浅ダナ用に変えた。
へらうき 葉舟 「紅・パワー系」50号


タナ一本半で10時過ぎにスタート。
私が上にしたら、藤野さんが「あたった」
「いいアタリだったがのらなかった」
「どのくらいずらしてます」
「5cmくらい」
「かなり食い渋っているので、後3cmずらしてみたらどうですか」


「なじみ込みでさわったよ」
「そのサワリは大事にしたほうがいいですよ」
バラケが落ちて誘いをかけた途端「カチッ」と良いアタリ。
「見てましたよ」
「やっときたよ」
上がってきたのは40cmオーバーのへら。
ニコニコ顔の藤野さんでした。(^0^)


朝から野球場で消防署の訓練なのか分からないが、そのうち楽団の演奏が
聞こえてきたので、眠気ざましもあり、また音楽好きの私はふらふらと音に
釣られて(へらかなぁ〜)20分ほど聞きに行ってきた。
「どこに行ってたの」
「演奏を聴きに行ってました」
「はい、あったかいコーヒー」


打ち込みを開始。
直ぐにサワリが出たが、なかなか食い込まない。
20分ぐらいして消し込みアタリで一枚来たが、後が続かない。
打つほどサワリはなくなってきた。
おまけに睡魔が襲ってきたので。車に行って寝ようかと思ったが、
面倒くさいので、釣り台の上でZzzzz・・・


「藤野さんどうですか」
「あたらないよ、それより台から落ちないで良く寝ていたよ」
「そうですか」
「落ちるの期待して見ていたよ」
「安定感が抜群なので、ちょっとやそっとじゃ落ちませんよ」


2時になったので竿はそのままで、段底に戻すことにした。
(おかしいなぁ、トンボがついてない、そうだ先週は時間がなかったので
底はやらずに宙をやったんだ。
もしかしたら藤野さんに貸したような気がしたので・・・)


「藤野さん、ウキケースの中を見てください。私のウキ入ってないですか」
「入ってたょ、山ちゃんのウキ」
「よかったぁ〜、無くしたと思った」
「今、藤野さんが使っているウキが私のではないですか」
「そうみたい、目盛り数が違うョ」
「早く気が付いてくださいョ」
「良かったじゃないの、帰りに買わなくて」だって・・・


20分ぐらいしてやっと一枚釣れたが、後は静かなものだ。
今日はかなりの食い渋り、見ていても絞っている人は皆無。
オデコの人も多く、早上がりをする人が多かった。


「先週、隣にチンパンジーがいて、俺のバナナを全部食べられちゃったので
取られないうちに早く食べなければ」
「もしかして私のこと」
「そうだよ」
「大丈夫です、朝頂いたバナナまだ一本ありますョ」
(先週は時間がなかったのでコンビニにも寄らず、腹が減り藤野さんのバナナを
全部食べちゃいました)


アタリがないまま時間ばかしが経過していく。


「山ちゃん、そろそろ止めるよ」とかたずけ始めた。
「やめましょうか」と言いながらそのまま打ち続けていると、かすかに魚の
気配がした。
藤野さんがかたずけをすませ、私の所に来た途端上がりベラを釣りジ・エンド。
「最後に釣りやがって〜〜〜〜〜〜〜」だって。


なぜか藤野さんと釣りをしていると、沢山釣りたいという気持ちがなくなり
いつもの自分と違い、ゆったり、のんびり、楽しむ釣りをしてしまうもう一人
の自分がいる。
もしかして安寿に掛けられているのかなぁ〜〜〜


秋も深まり朝、晩は寒さが増して来た。
チョッと前のような気がする今年の猛暑。
時の経つのは早いもの、もう初冬の釣りになってきた。
寒さにも負けず今シーズン、浅ダナウドンセット、チョーチン抜きセットで釣りまくりたいものだ。


葉舟


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