G杯全国大会in湯崎湖

カレンダーの残り枚数もあと3枚。

ついこの間まで、口を開けば『暑い』と言っていたのに、最近は長袖のブルゾン
を持たずに出掛けるのが不安なほど。


どんなに酷暑が続いても、どんなに野菜が不作でも、季節は確実に秋になり、
冬がその後ろに控えている。


今年も、秋のトーナメントシーズンが佳境を迎え、先週にはシマノジャパン
カップ全国大会が行われた。


今までにない接戦で、歴史に残る決勝戦だった、と、聞いている。
その、当事者になれなかったのは、とても残念だが、それが現実であり、今後の
課題にも繋がる。


後悔をしない釣りをしようと強く思い、金曜日から現地入りをした。

そして、いよいよ迎えた全国大会。

もちろん出るからにはG杯を持ち帰る気持ちだ。


10月16日(土)


早朝の空は青く澄み、これから行われる真剣勝負が最高のコンディションの中で
出来る喜びを感じる。


予定では12時30分〜15時30分までが第一試合となり、それまでの間は試釣が
出来る。


魚の薄いエリアで竿を出したが、意外に良く動き、浅ダナ、チョーチン共に抜き
気味なウドンセットが合っていた。


さて、運命の座席抽選。
並び6人が同じブロックとなり、2試合を戦って上位3名が準決勝へと進む事が
出来る。

引いた座席は6番。
朝、試釣をした座席とほぼ同じ。

同ブロックには知り合いは居なくて、少しホッとした。


周りの出方を見てから釣り方を決めようと、準備をゆっくり進める。

すると、同ブロック全員がチョーチンのようだ。

迷わず、浅ダナの準備に取り掛かる。


竿8尺
ミチイト0.8号
ヘラウキ 『葉舟・楓浅ダナ40 』
ハリス上下0.4号 8−25㎝
針 上 改良ヤラズ7号 下 コム5号

ウドンセットのバラケを作る。

粒戦1+とろスイミー0.5+パワーX1+水1.5+セット専用1+GTS1+軽麩1

使う時は細粒をパラパラしてザラツキ感を出した。

1回戦開始の合図と共に2010年のG杯全国大会が始まった。

自分の入ったエリアは、後ろ向きのエリアに比べて魚影が薄いのは十分わかって
いたので、慌てずに1枚1枚拾って行くつもりでいた。


スタートして間もなくフワフワとした触りが出始めるが、釣れそうな動きでは
ない。

それに対してチョーチンは、開始早々から一斉に釣れ出す。

これには精神的にキツかった。


でも、浅ダナで地合いが出来ればすぐに捲れるハズだ!と、自分に言い聞かせ、
時間と、同ブロックの選手と戦いながら、複雑なパズルを組合せていく。


試釣がまるで役立っていないような手こづりようで、見事に出遅れてしまった。


時間を追うごとに渋りがひどくなり、後半に捲ることは不可能になる。


激カラまではいくのだが、動きの割りにヒット率が向上しないことに苛立つ。


スレに対する対処も雑になり、余計にロスタイムを増やしてしまう。

早く正解を見つけなければ(-o-;)
と焦る気持ちに拍車をかけるように、チョーチン釣りで大型が連発している。


全く地に足が着かない状態で釣り方を変える。

浅ダナから逃げることに負い目を感じながらも、背に腹は変えられない。


竿8尺
ミチイト1号
ヘラウキ 『葉舟・結・短竿チョーチン専用浮子PC1㎜ 5 』
ハリス上0.5号 下0.4号 8−40㎝

ウドンセットのチョーチンで起死回生を狙う。

打ち始めこそ触りも多く、強いアタリで釣ることが出来たが、30分くらい経つと
ピタッと動かなくなる。

同ブロックのチョーチン釣りの選手も同じ状況らしく、誰もあわせなくなって
しまった。

チョーチンに変えるのが遅すぎたようだ。


浅ダナの方が動いたように思えた。

悪いときは後手後手になってしまうもの。


何か打開策は無いものか?


ウキを変える。


『結・PC 5』から『流星・浅ダナ・PC 7』
オモリ負荷量を少なくし、細いPCトップを生かして、より食わせを自然落下に
近づける。

ここまで渋るとバラケは小エサになり、元エサには、タナに漂う麩を追い足す。
この日は、スーパーDと軽麩を半握りづつ加えた。


このセッティングと釣り方は、今大会の試釣から研究し始めた為、まだ手探り
状態だったが、この日の釣りには合っていたようだ。

釣れた時のバラケのタッチは柔らか目で、下ハリスは25㎝だった。
回りが50㎝位のハリスでシャクリ釣りをしているのに対して、比較的短めの
ハリスで軽いウキを使い、ナジミ込み時の1発狙い。

バラケが柔らかい為、シャクリは無理。

釣れるには、それなりの条件があると思うが、釣れる時のアタリは音が聞こえ
そうな位の豪快な消し込みがほとんど。

きっと、違和感なく食わせを吸い込んでいるものと思っている。 針を飲み込んで
上がってくる事が多かった。

この日の釣果は9枚、5.8㎏

全くの貧果で1回戦突破が危うくなってしまった(ToT)


この日は友人や、沢山のトーナメンターから話を聞くことが出来、
翌日の第2試合も、浅ダナでやろうと決める。

明けて2日目。
ブロック内で座席抽選をするのだが、また同じ席を引いてしまった。

竿8尺
ミチイト0.8号
ヘラウキ『葉舟・みなもカーボン脚 4 』
ハリス 上0.4号 下0.4号 7−25㎝
針 上改良ヤラズ7号 下コム4号


6時、本来ならまだ営業を開始していない時間帯に競技が始まる。

昨日と同じく2号桟橋を使用したが、事務所向きと3号向きで、かなり違いが
あった。


開始早々から合わせる人がいる3号向きに対し、事務所向きでは合わせる人は
見える範囲で皆無。


朝は動かないよと聞いていたが、まさかここまでとは。。。


この第2試合で巻き返さなければ、準決勝へ進む事が出来ないため、全神経を
釣りに集中させた。


ブロック内で自分以外は全員チョーチンだった。
やはり、動き出しは自分の選択した浅ダナが早かった。


しかし、動きの割りにヒット率が悪く、開始1時間で2枚。

釣り方は、柔らかいバラケを釣るタナよりも上で抜くいわゆるゼロナジミ。

弱い誘いの直後のアタリで釣れたり釣れなかったり。。。

なかなか思うような展開には持ち込めずに1回戦敗退が決まる。


釣れない理由は色々とあったと思うが、メンタル面をもっと鍛えなきゃなぁと
思った大会だった。


その後、決勝戦を対岸で見ていて、とても悔しさが込み上げてきた。
来年、またチャンスがあれば、自分自身にリベンジしたい。


tom



★「結」シリーズ 新製品 4種類を発売中!!


「速攻セミロング PC1mm」 「スーパー・パワー系」 「中尺専用浮子」
「長尺専用浮子」 これからの時期に最適なシリーズです。


『葉舟工房』ホームページ開設&25周年記念浮子。
『槐』・『柊・底 (PC&パイプ)』 「特別価格にて発売中!!」


今回ブログ書き込みに使用された、「結・短竿チョーチン専用浮子PC 1mm 」
「みなも・カーボン脚」 「楓・浅ダナ」 「流星・浅ダナ PC」の
ラインナップは下記アドレスにて、是非一度、御観閲ください。


葉舟ホームページURLは以下の通りです。
http://www8.ocn.ne.jp/~herauki1/