4月例会『豊英湖』
どんよりと曇った空を映す水面。
そんなモノトーンな世界に、散り落ちたピンク色の花びらが彩りを与える。
例会前の3日間は、太陽が姿をくらまし、分厚い雲に覆われ、真冬に逆戻りした天気が続いた。
最高気温は一桁台で、オマケに冷たい雨。追い討ちをかけるように、前日には41年振りの更新となる、季節外れの積雪。
こうして書いていても、つくづく釣れない条件が揃ったもんだなぁ〜と、改めて思う。
4月18日(日)
所属会の例会が千葉県君津市にある豊英湖で開催され参加した。
試釣は冷たい雨の木曜日にした。
ほぼ貸し切り状態の中で、本湖と上流の2ヶ所で竿を出したが20枚しか釣れなかった。
ウキの動きから相当渋るだろうと予想するのは簡単だった。
気合いの入った会友は例会前日から現地入りし、悪天候の中、釣れる場所を探したものの、生命反応を感じることはなかったらしい。。。
そんな絶望的な状況の中迎えた当日、豊英湖は多くの人達でごった返していた。
なんでも、全てのボートが出払う程の盛況振り。
どこにしようか悩んだが、人災、食い渋りなどを考慮し、ポイントを本湖の三本杉岩盤に決める。
出舟時間を前に本湖側のスタートラインに着くとガラガラで、7割の人が上流側を選んだようだ。
それだけ本湖が釣れていない表れだが、それは、予想していたこと。ここ何日間の状況を考えれば、人災は致命的。空いてることが絶対条件なのだ。
5時30分に出舟。
一生懸命ボートを漕いで、狙いのポイントを確保することに成功o(^-^)o
荒れる呼吸を整えながらゆっくりと準備を進める。
竿16尺
道糸1.2号
ヘラウキ『葉舟・流星(底)14』
ハリス上下0.4号 55―40㎝
針 上下5号
バラグルのセットで傾斜のキツイ底を攻める。
ダンゴの底釣り冬1+マッハ山盛り1+水1.2
アルファ0.5+グルテン四季0.5+水1.3
このポイントでは何回も釣りをしているが、16尺は出したことがなかった。
ここの底釣りは崩れ後を狙う釣りで、岩盤沿いに舟を着けて斜めに打つ。
右から左へ落ちるカケアガリとなっているため、向きによって竿なりに底が取れる。 と言うか、急斜面のカケアガリにエサが引っ掛かると表現した方が正しいかも(^_^;)
それだけ急なんですね。
自分的には15尺が一番フラットに近いと思っているのだが、16尺が釣りやすい!と聞いたことがあるので、やってみた。
すると、1投目から掛かりの連続(ToT)
舳先をいつもより少し出していたため、いつも通りに修正する。
しかし、掛かりをかわすことが出来ないので、いつも通り15尺を出そうと思ったが、深場を探る。
21尺を出してみた。ウキは『葉舟・流星(底)16』
ハリスを45−60㎝と長めにし、段差も拡げる。傾斜のキツイ底を釣る時は、広目な段差が有効です。
前日までの真冬並みの天気が嘘のように晴れ渡る。
これで釣れれば最高なのだが。。。
今日の目標は10枚だったため、特に焦りはなかったが、微動だにしないウキを見ているだけでは眠くなってしまう。餌打ち開始から、もうすぐで2時間が経とうとしている。
あまりにも暇なので仲間2人に電話をかける。釣れてる人で3枚。ほとんどが、1枚かオデコ。
3枚釣れている会友はカケアガリでの底釣りで、17尺とのこと。そこで、即、竿交換。
17尺では『流星(底)14』を装着。
何とか1枚を釣らなければ(≧ε≦)
数投は集魚の為に両ダンゴで。馴染み幅を3〜5節ナジミをキープし、せめて下針だけでも、底に着いているように心がける。
両ダンゴで5投程打った時に、かすかなモソモソを感じた。
次投もナジミ切った時に何か触ったような。。。
『ドキッ、ドキッ』
次投、下針にグルテンを付ける。
まだ、触っている。
間違いなくヘラだ。
『ふわふわ〜ツンッ』
アタッた!
が、カラ(>_<)
素直に食ってくれない。
次投、ナジミ切った後にモソモソ。
確実なアタリまで手を出すまいと右手に力が入る。
2節返され、力強く2節『ダッ』
やっと、根掛かり以外で竿が曲がる(笑)
イカツイ顔をした尺上の地べらだった。
この魚が相手では苦労するはず。口数の多い放流物ならば、もっと楽に釣れるし、後が続くはずだが。。。
次投は再びシーン(-.-;)
でも、待たずに手返し良く打っていくと、再び、触りが出始め魚の回游を感じる。
程なくして追釣することが出来たが、釣れた後の動きに不満。
そこで15尺をだす。
ヘラウキは『葉舟・流星(底)13』
このラインは比較的カケアガリがなだらか。
両ダンゴで打ち込んで行くと、数投で触り。
息を殺してその時を待つ。
ナジミ切り、モソモソし、『ツンッ』と入るアタリに手を出すがカラ。
3回程カラが続いたので、15㎝のハリス段差を10㎝に。
これが効いたかどうかは定かではないのだが、いきなり連チャンo(^-^)o
その後もグルテンをコチコチに作り、チビ付けにしたりして、ポツポツ拾って8枚になった。
時計は午後の時間帯に突入。
なんとなく13尺を出してみる。いつでも15尺に戻れるように竿は横に放置。
ウキを『葉舟・流星(底)11』にし、急なカケアガリを攻めてみた。
すると意外にすぐに触りが表れ、型のいい地べらが釣れてきた。
ここから、ペースアップし、枚数が伸びていく。
意外な展開に自分でも驚いたが、ヘラの回游時に、タナがあった時を逃さずに、ポツポツでも拾えたのが良かったみたいだ。
4時の検量〆切に間に合うように桟橋に戻る。
19枚 10㎏
例会優勝に加え、湖全体が悪かったらしく、この日の竿頭になることが出来た。
改めて野釣りのポイント設定の大事さを感じた。
tom
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今回ブログ書き込みに使用された、「流星・底」のラインナップは
下記アドレスにて、是非一度、御観閲ください。
葉舟ホームページURLは以下の通りです。
http://www8.ocn.ne.jp/~herauki1/