初めてのナイター釣り

17〜8年ぐらい前、相模湖のナイター釣りに行った時のかなり古いおはなし。
フィッシングショーで展示用の浮子の額を作るのにお世話になったデザイナーの
「H」氏に誘われ、行ってみたい気もあるし、真っ暗の中で釣りをするなんて
気味が悪いし、怖いような気もするし、気がすすまなかったが1回だけ付き合い
ますと、いやいや行ってみました。


「H」氏は柴田舟宿の常連客で10年くらい通いつめています。
行く前に、舟はくっつけてやるようにと言ったのですが、くっつけたら釣れない
と言うので、じゃあなるべくそばでお願いしますと言った。


夜は寒いんじゃないの(3月15日)大丈夫!こたつ舟だから、との返答。
(コタツ舟ってなに?)


現地に到着し、下のほうを見ると舟がつないであったが、かなりと言うか
ほとんど崖の上に舟宿があり、道具もリフトで降ろせるようになっていた。


桟橋につながれている舟は枠組みが組んであり、真ん中に竹を通して、その
上にシートが掛けてあるので、外気は防げるし上手く出来ているな、と感心
しました。


釣りをする後ろには七輪が置けるように四角い穴があり、その上に台を置き、
毛布を掛けるとコタツになるようになっている。
またまた感心しました。


「H」氏が船頭さんに何処がいいですかと聞くと、さっきガス下(天水)で
大きいのがもじったと言っていた。
舟に道具をのせ、3時過ぎに出舟。
私は初めてなので後をついて行きました。


ガス下には、3つ、オダが組んであり手前のオダに私、真ん中のオダに「H」氏。
舟をロープで固定し入った。


仕度は明るいうちにやったほうがいいよと言われ、道糸3号、ハリス1.5号
と聞いていたのですが,なぜか抵抗があったので、道糸2号、ハリス1号にした。
ナイター用の電気ウキは持ってないので「H」氏の仲間「K」氏に借り使用する
ことにした。


竿は14尺、タナを計ると6尺ぐらい。
エサは両グルでいいと聞いていたので、21といもグルで5時過ぎ頃からエサ
打ちを始めた。
(後にナイターの魅力に取り付かれ、〈相模湖通い〉ナイター用ヘラウキを
思考錯誤して作りました。今では光ファイバ−ヘラウキを作り使用しています)


6時も回り辺りが薄暗くなってきたら段々と、昼間と違う感じになってきた。
6時半を回った頃には真っ暗。 おっかねェ〜 (今ではなれましたけど)
隣に「H」氏がいるのに、なんとなく心細くなってきました。


木の下に舟を付けているので,上から枯れ枝がシートにガサッとあたり
そのたびに心臓がドッキンコ・・・  
後ろの方では狸が、ガサゴソと、またまた心臓がドッキンコ・・・
気味は悪いし、アタリはないし、眠くはなるわ、まいったネェ〜〜〜


来たからには型物を(42cm以上)釣りたいの一心で、気味が悪いのを我慢して
打ちつづけること4時間 (21時30分) 何か触ったみたい竿をぐっと握り締め、
心臓はドッキン② 待つこと数分。
「ズン」すかさず合わせる「ガツン」、ヤッタ〜〜〜
「H」ちゃん来たよ〜  「へらなの?」・・・
「へらっぽいですよ」と 上がってきたのは肩が張り、他の釣り場で釣るへらと
かたちがチョッと違うような気がした。
相模湖で釣れた初めてのヘラブナ
計ってみると実寸45cm。
一瞬気味が悪いのも、心細さもすっかり忘れていました。


3日前に所属会の例会が白水湖だったので、友達が白水のオーナーと仲がいいの
で、釣れるかどうか分からないが大型のヘラブナが、もしも釣れた場合と思って
フラシを1つ貰ってきたのが役に立ちました。
(まさか釣れるとは思っていませんでした)


11時過ぎにもなじみぎわに「ツン」で42Cm、2枚目も型物でした。
それから朝まで1回もアタリはありませんでした。
初めてのナイター釣りで2枚の型物が釣れるなんて信じられません。
ラッキー(*^0^*)/


慣れというのは恐ろしいもの、今では夜中でも舟を漕いで場所移動をする
事もなんでもなくなった。
この2枚が、相模湖狂いの始まりだった。・・・つづく


葉舟


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