幸手園の舟にて

寒い冬もようやく終わりかけるこの3月。釣り方も少しずつ、春を意識するセッティングに変わっていく。

日によっては真冬に逆戻りする時もあるから、難しい時期でもあります。

そんな中、今年も3月の例会は幸手園の舟。
管理釣り場のパイオニア的存在の同園だが、周囲の景観といい、深場あり、浅場ありと野釣りチックな雰囲気を感じることの出来る釣り場。特に舟エリアは野釣り色が濃く、水深も11尺いっぱい〜80㎝の浅場と変化に富んでおり、今の時期は魚の居ないところには、全く居ないことが普通にある。

だから、出船前の水面を見つめる眼は皆真剣。『ん〜今日はモジリが無いなぁ。。。』が自分的第一印象だった。
3月15日快晴。風は前日からの強風が予報とは裏腹に収まるどころか、さらに吹いていた。

出船は会ごとに順番。日研T支部の後に、うち。去年自分が30㎏弱釣れた場所があいていた。あと、毎年入ろうとしても先着がいて入れない桟橋の目の前にある、最前列のロープで最深部の場所も…

何で空いてるんだ?と思いつつも、めったに入れない場所なので、即入釣。

試釣に来てる人達は皆、奥へ漕いで行く。

ちょっと嫌な予感その①…

まぁ、水は繋がってるし、ここの魚は素直だから、釣れ出せば平気だろ(^O^)
なぁ〜んて、楽観視していた。

釣り方はもちろんタナ1㍍のタピオカを食わせに使ったセット。スタートのセッティングは
竿9尺 ミチイト0.7号、へら浮子は葉舟『みなもカーボン脚』4番。ハリス上0.5号8㎝、下0.35号35㎝。針、上極ヤラズ7号、下軽量極関スレ3号。

バラケはペレ匠デカ粒0.5+同顆粒0.5+水2しばらく放置後、鬼武者1+若武者1+ペレ匠ダンゴ1+速攻カッツケ1

人差し指程の大きさに針付けして、触りが出るまでテンポを上げて打つ。

30分も経過したのに気配が無い。嫌な予感その②

後ろのロープでは毎回アワせている。

たまに振り切るとボディーの付け根で触りがある。上には居るがタナに入らない。何か、最近よく書くフレーズだなぁf^_^;


後ろで毎回アワせているのは、違う会だが仲の良い友達。

『いつまで、そこでやってるの〜魚居るとこに行けば簡単だよ』

の言葉に移動を決意。最初に入ったロープはAー1で、次に向かったのは、真ん中の舟道を挟んだ逆のロープ、Bー1。先釣者に挨拶をし、快く入れさせてもらった。

この時点で未だ釣果無し(ToT)

変な汗が背中を伝う。
とりあえず、移動後は気持ちも新たに、8尺を出し餌も作り変えた。
今回は寄せを意識したブレンド

ペレ匠デカ粒0.5+同顆粒0.5+水2しばらく放置後+鬼武者1+華々1+ペレ匠ダンゴ1

これを基エサとして、小分けした方に顆粒を追い足す。タナよりも上にいる魚を下に向ける作戦。

場所が変わったから、今度は釣れるだろうと思った。が、この日はそんなに甘くなかった。強風で付いてしまった流れで、バラケた粒子と食わせがシンクロしていない感じがする。

しかし、生命反応が薄い。

釣れている場所と比較して、魚が薄いのは否めないが、ここまで釣れないのは何かが違っているのか…?

とりあえず、触りを出さないことには何にも出来ない。ウキを動かすことだけに専念する。
こういう時は大エサは魚の反応が得られずらい。

従って、小エサをテンポ良く打つ。
たまに、後ろからの強風に煽られて、遠振りになってしまった時などは、相変わらず上で触りを感じる事が出来る。

そこで、流れがある中、抜いてみる。普通にボソッ気のエサを抜いても逆効果なので、振り込み可能なギリギリの柔かさのタッチにして、水中で塊のまま、抜けるイメージを描きながら、攻めてみる。
ウドンのみのナジミが出てるウキが触りを伝えてくれ、抜いたバラケとウドンがシンクロしてくれたようだ。

針付きのウドンに違和感を抱いているヘラを驚かせないように、そっと誘いをかける。引いた竿を戻し、一瞬テンションから解放されたウドンを、パクっ!
やっとだ。長かった〜(┳◇┳)

時間はもうすぐで12時だ。喜びに浸っている暇などはない。今日は例会だ。

でも、WBCで不振に苦しむイチローの気持ちが少しわかった気がした。


それから、同じ釣り方で2枚を追釣した頃、徐々に弱まってはきていた風が、ビタッとやむ。

状況の変化に敏感に反応するヘラは触りを出さなくなった。

風流れがなくなったので、タナまでしっかりバラケを届けてゆっくりバラけさせていく。
触りだけで終わる時もあるが、たまにダッと入って釣れてくる。

釣れてる人達は30㎝位の下ハリスだが、自分の並びは40㎝位で固定。この位の長さがないと触りが維持出来ない。

風もなくポカポカになり、すっかり春の日溜まりの中での釣りになったが、釣況は一向に良くならない。いきなり触りが消える。

竿を8尺→11尺に、へら浮子は葉舟『槐・浅ダナ5番』使っていたバラケに手水を打ち、ペレ匠顆粒を入れて、水中でのアピール度を高める。

残された時間はあと2時間。タナまでしっかりなじませる方が触りは継続しそうだが、ゆっくりバラけさせていては、魚を溜められない感じがする。

そこで、1回は沈没気味に入れて、ボーンと抜く。ウドンだけで10秒〜20秒位待っていると、ドカッと入って釣れてくる。
なんとも、つまらない釣れ方だが、今日は例会。背に腹は変えられない!


ポツリ、ポツリ拾って20枚8.4㎏で7位。優勝35㎏、2位21㎏。共に3列目のロープだった。
例会終了後に、試釣時も最前列のロープは釣れていなかったと告げられた。

ん〜試釣は大事ですね。

来月から、いよいよシマノ、バリバスと各トーナメントが始まります。
しっかり試釣して頑張るぞo(^-^)o

tom

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